数学I / 2次関数のグラフと最大・最小

いろいろな定義域での最大・最小

★ 基礎最大・最小定義域

問題

次の2次関数の最大値と最小値を求めよ。

(1) ()

(2) ()

ヒントを見る

平方完成して頂点を出したら、頂点が定義域の内か外かを必ずチェック。頂点が範囲の外なら、その区間でグラフは単調(ずっと増える or 減る)— 端で最大・最小が決まる。

解答・解説

方針

やることは前問と同じ。平方完成して頂点を求め、定義域の範囲でグラフを読む。

(1)は上に凸(山型)なので、頂点が範囲にあれば頂点で最大、端で最小。(2)は下に凸で、頂点が範囲の外にある場合。頂点が外なら、グラフは範囲内で単調(ずっと増える/減る)になり、端で最大・最小になる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 前問と同じ「頂点 両端」の候補比べ — ただし今回は頂点が定義域の外にある場合が登場する。

(1) の頂点 は、定義域 。上に凸なので頂点が最大 。最小は端の遠い方。

(2) の頂点 は、定義域 (左に外れている)。

頂点が外なら、定義域内でグラフは単調(ずっと増加か、ずっと減少)— 最大最小はどちらもで起きる。

(1)

xyO最大 6最小 214
(1) y = −(x−3)² + 6(1 ≤ x ≤ 4)

平方完成する。

頂点 、上に凸(山型)。定義域 に頂点 は入る。

上に凸なので頂点で最大 → で最大値6。最小は端。。小さいのは の2。だから で最小値2。

(2)

xyO最小 2最大 14
(2) y = (x+1)² − 2(1 ≤ x ≤ 3)— 軸は定義域の左外

平方完成する。

頂点 、下に凸。でも頂点 は定義域 (左側)にある。

頂点が範囲の左外にあると、範囲内ではグラフはずっと右上がり(単調増加)。だから左端 で最小、右端 で最大。(最小)、(最大)。

まとめ:頂点が定義域の中か外かで、最大・最小の場所が変わる。外なら『範囲内で単調 → 端で決まる』と考える。

発展 — 一歩先へ。 「頂点が定義域の外なら単調」という事実は、放物線が軸を境に片側だけ見れば単調であることから来ている。軸の右側は必ず単調増加(下に凸の場合)、左側は単調減少 — 定義域が軸をまたがなければ、そのどちらか一方に丸ごと収まる。

この「軸と定義域の位置関係で場合分け」は、次の問題( が入って軸が動く)の予行演習だ。今は がないので つの型に決まるが、 が入れば つの型のどれになるかが の値で変わる — 場合分けが必要になる理由が、ここにある。

(1) のとき最大値 のとき最小値 (2) のとき最大値 のとき最小値

別解

「頂点が定義域の内か外か」で答えの構造がまるごと変わる — つの型として整理しておこう(下に凸の場合)。

型1: 軸が定義域の左外 — 定義域内はずっと右上がり(単調増加)。最小は左端、最大は右端

型2: 軸が定義域の中 — 谷底が中にある。最小は頂点、最大は軸から遠い方の端

型3: 軸が定義域の右外 — ずっと右下がり(単調減少)。最大は左端、最小は右端

(2)を型で判定してみる。軸 、定義域 — 軸は左外だから型1(単調増加)

  • 最小 = 左端 :
  • 最大 = 右端 :

グラフを描かずとも、型の判定だけで答えの場所が決まった(値の計算は 点だけ)。

判定の手順はいつも同じ — ①平方完成して軸を出す ②軸が定義域の左外・中・右外のどれかを見る ③型に応じて最大最小の場所を決める ④その点の値を計算する。

この 型の整理は、次の「軸が動く」「定義域が動く」問題の場合分けの正体でもある。 が入って場所が動いても、起きていることはこの 型の切り替えにすぎない。

ポイント

  • 平方完成 → 頂点 → 定義域でグラフを読む
  • 頂点が範囲の外なら、範囲内で単調(端で最大・最小)
  • 上に凸なら頂点で最大、下に凸なら頂点で最小

よくある間違い

  • (2)で頂点が定義域の外なのに、頂点で最小としてしまう
  • 端の値を計算し忘れる
  • 上に凸(1)で頂点を最小と誤る(上に凸なら頂点は最大)