数学I / 2次関数のグラフと最大・最小
グラフの頂点と軸
問題
次の2次関数のグラフについて、頂点の座標と軸の方程式を求めよ。また、グラフが下に凸か上に凸かも答えよ。
(1)
(2)
(3)
ヒントを見る
の形にすれば、頂点は 、軸は 、凸の向きは の符号で決まる。(2)(3)はまず平方完成して、この形に持ちこもう。
解答・解説
方針
の形なら、頂点は 、軸は直線 。 なら下に凸(下向きの谷)、 なら上に凸(上向きの山)。
(1)はすでにこの形。(2)(3)は平方完成してからこの形にする。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 の形なら、読み取るだけ。
- 頂点 — カッコの中を にする と、そのときの
- 軸 — 頂点を通る縦線
- 凸の向き — なら下に凸(谷)、 なら上に凸(山)
(1)はすでにその形。(2)(3)は平方完成してから読む。 の頂点は (符号が逆)— ここが最大の引っかけである。
の形にすれば、頂点 、軸 。 の符号で凸の向きが決まる。
(1) はすでにこの形。頂点 、軸は直線 。 なので下に凸。
(2) 平方完成する。
頂点 、軸 、 で下に凸。
(3) の係数 でくくって平方完成する。
頂点 、軸 、 で上に凸。
まとめ: の は符号が逆になる( なら頂点の は )ことに注意。
発展 — 一歩先へ。 放物線は軸について左右対称だ。この対称性は計算にも使える — たとえば と が軸 から等距離なら、 の値は必ず等しい。(2)で確かめると 、(軸 から等距離)✓。
対称性は「 次関数のグラフと 軸の交点は軸について対称」「 解の平均が軸の位置」という事実も生む。 の解 の平均は — まさに軸だ。解と軸と頂点が、対称性で結ばれている。
(1) 頂点 、軸は直線 、下に凸 (2) 頂点 、軸は直線 、下に凸 (3) 頂点 、軸は直線 、上に凸
別解
の頂点が になる理由を、カッコの中を にする として捉えると、符号の混乱が消える。
の形で、 乗の中身が になるのは のとき。 乗は必ず 以上なので、中身が のときに 乗が最小()になり、そこが頂点だ。
なら、中身 が になるのは 。だから頂点の 座標は 。
「 の を読む」のではなく「中身を にする を求める」 — この 手間で符号ミスが起きなくなる。
座標の求め方も、この見方なら自然だ。頂点では 乗の部分が になるので、残りの定数がそのまま 座標。(2)の なら頂点は 。
凸の向きの意味も押さえておこう。 なら「 乗の正の倍」だから頂点が最小値(下に凸の谷底)、 なら「 乗の負の倍」で頂点が最大値(上に凸の山頂)。(3)の は上に凸だから、頂点 の がこの関数の最大値だ。
グラフを描かなくても、 の符号と頂点だけで「山か谷か、頂点は最大か最小か」が確定する。
ポイント
- → 頂点 、軸
- 下に凸(谷)、 上に凸(山)
- なら頂点の は (符号が逆)
よくある間違い
- の頂点を としてしまう(正しくは )
- 平方完成でくくった数のかけ忘れ
- 軸を「」でなく「」とだけ書く(軸は直線なので方程式で答える)