数学I / 2次関数のグラフと最大・最小
最大値・最小値から係数を決定する
問題
とする。関数 ()の最大値が 、最小値が であるとき、定数 の値を求めよ。
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で軸は 。定義域での最大・最小は、 の符号(上に凸か下に凸か)で頂点と端の役割が入れかわる。 と の両方を調べ、条件に合うものを選ぶ。
解答・解説
方針
。軸は (定義域 の左端)。定義域内では、(頂点)と で値が決まる。
ただし の符号がわからない。(下に凸)なら で最小・ で最大、(上に凸)なら逆。2通りに場合分けして、最大5・最小 の条件から を求める。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 かなめは の符号だ。 の正負でグラフが上に凸か下に凸かが変わり、最大・最小を与える場所が入れかわる。
だから「 の世界」と「 の世界」を、最初から つに分けて進めると決める。
向きを決めずに計算を始めると、どちらの端が最大か分からず混乱する。場合分けを先に宣言してから手を動かすのがコツだ。
平方完成する。
軸は で、これは定義域 の左端。定義域内での値は、両端 と で決まる。
の符号で、どちらが最大・最小か変わるので場合分けする。
① (下に凸)
頂点(左端 )で最小、右端 で最大。
連立を解く。引き算すると 、、。 で条件に合う。
② (上に凸)
頂点(左端 )で最大、右端 で最小。
連立を解くと 、、。 で条件に合う。
よって
まとめ: の符号が不明なので、下に凸・上に凸の2通りを両方調べるのがポイント。最大と最小がどちらの端でとるかが入れかわる。
発展 — 一歩先へ。 組の答え と には、きれいな対称性がある。最大 と最小 の真ん中の高さは 。この横線 を鏡にして、 つのグラフは上下反転の関係にある。
実際、 の を で折り返すと で、これが の に一致する。横線で折り返すと最大と最小が入れかわるが、 値の集合 は変わらない。
「最大 ・最小 を指定して係数を決める」問題で解が 組出るのは、多くの場合この鏡映のペアだ。中央値 を軸に上下をひっくり返しても条件を満たす、という対称性が背後にある。
または
別解
別解 — 端の値の和と差で一気に決める(得意な人向けの視点)。 軸 は定義域 の左端にある。だから はこの区間で単調で、最大と最小はかならず両端 の値だ。どちらが最大かは分からないが、 値の集合 が になる。
そこで和と差をとる。まず和は、
よって 。次に差の絶対値は、最大と最小の差 に等しい。
と合わせて、 なら 、 なら 。
の符号で場合分けする本解に対し、こちらは「端の値の和 最大 最小」「端の値の差の絶対値 範囲」を使い、 が両方の解を一度に出す。本解と同じ 組に至る。
ポイント
- の符号が不明 → 下に凸・上に凸の2通りを調べる
- 下に凸なら頂点で最小、上に凸なら頂点で最大(入れかわる)
- 各場合で連立を解き、 の符号が条件に合うか確認
よくある間違い
- の場合だけ調べて満足し、 で得られるもう 組 を落とす。
- 各場合で最大・最小がどちらの端でとるかを取り違え、連立の右辺 と を逆に当てる。
- 求めた の符号が、その場合の前提( か )に合うかの確認を飛ばす。