数学I / 2次関数のグラフと最大・最小
x軸から切り取る線分の長さと2次関数の決定
問題
の係数が の2次関数のグラフが、 軸から長さ の線分を切り取り、頂点が直線 上にあるという。この2次関数を求めよ。
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条件を式に。『頂点が直線上』→ 頂点の を で表せる。『 軸から長さ4を切り取る』→ の2解の差が4で、これは判別式(または解の公式)で表せる。2条件から頂点を決める。
解答・解説
方針
の係数が1の2次関数を とおく。条件は2つ — ①頂点が直線 上、② 軸から切り取る線分の長さが4。
①から 。②の『切り取る線分の長さ』は、 とおいた2次方程式の2解の差。この差が4になる条件から を求める。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 かなめは「 軸から切り取る線分の長さ」を、どう式に翻訳するかだ。これは 軸との つの交点の、 座標の差にほかならない。
放物線は軸について左右対称だから、「軸から左右に ずつ」とも読める。長さ という条件が、こうして交点の座標へつながる。
条件は つ(頂点が直線上・長さ )、決めたい未知数も つ(頂点の位置)。数がそろっているので、 式を連立すれば決まる、と見通しを立てる。
の係数が1なので とおく。頂点は 。
条件①(頂点が直線上): 頂点 が 上にあるので 。これを代入すると
条件②(切り取る線分の長さ): 軸との交点は とおいて求める。
2つの交点の 座標の差が、切り取る線分の長さ。これが4なので
、両辺2乗して 、。すると 。よって
まとめ:『 軸から切り取る線分の長さ』は2解の差、と読みかえるのがポイント。頂点の条件と合わせて、2つの式から決める。
発展 — 一歩先へ。 「 軸から切り取る長さ」を、もっと一般の水平線 で切る長さに広げてみる。 を で切ると 、交点は で、弦の長さは になる。
長さは頂点の位置 にはよらず、線が頂点よりどれだけ上か()だけで決まる。しかも長さは、その深さの平方根に比例して伸びる。
この「弦は深さの平方根で伸びる」性質は放物線に固有のものだ。 軸()の場合が で、この問題では 、すなわち頂点が 軸の だけ下にある、と言い換えられる。切り取る長さは、じつは頂点の深さそのものを測っている。
(頂点 )
別解
別解 — 一般形 と判別式で押す(得意な人向けの視点)。 頂点の形を使わず、 とおいて係数 を直接決める。
軸との交点は の 解。その差は、解と係数の関係から
これが切り取る線分の長さ だから 。 の係数が の放物線では、切り取る長さの 乗がそのまま判別式になる。
次に頂点 が直線 上にある条件。、すなわち 。
これを に代入すると 、よって 。すると 。
頂点形で解く本解と同じ答えだが、こちらは「切り取る長さの 乗 判別式」という関係を軸に、一般形の係数を一気に決めている。
ポイント
- の係数1 → とおく
- 頂点が直線上 → を で表す
- 切り取る線分の長さ = の2解の差
よくある間違い
- 切り取る線分の長さを、 解の差でなく解の和や積、または 軸方向の長さと取り違える。
- から を出すとき、両辺を で割る前に 乗して としてしまう。
- 頂点条件 の代入で符号を誤り、 などとして頂点を取り違える。