数学I / 2次方程式・2次不等式

放物線と直線の共有点

★★ 標準共有点判別式

問題

を定数とする。放物線 と直線 について、次の問いに答えよ。

(1) のとき、放物線と直線の共有点の座標を求めよ。

(2) 放物線と直線が接するときの の値と、接点の座標を求めよ。

(3) 放物線と直線が共有点をもたないような の値の範囲を求めよ。

ヒントを見る

連立して の2次方程式(★)にまとめると、 は定数項に入る。判別式 で表せば、(1)代入して解く、(2) で接する、(3) で共有点なし、が一気に扱える。

解答・解説

方針

放物線と直線の共有点は、2式を連立した2次方程式(★)の解。

(1) で(★)を解いて座標を出す。(2)共有点の個数が変わる境目は、(★)の判別式 で接する、 で共有点なし。 で表して調べる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 放物線と直線の共有点は、連立して を消した2次方程式がすべてを握っている。

(1)は、その方程式を解けば座標が出る。(2)(3)は個数の話だから、判別式の出番だ。

「同じ方程式を、解くためにも、個数を数えるためにも使い回す」。この構図を最初につかめば、3つの小問は1本の道の上に並ぶ。

xyO(1, 2)(3, 6)接点 (2, 3)k = 0k = −1
y = x² − 2x + 3 と直線 y = 2x + k(k = 0 で2点、k = −1 で接する)
公式放物線と直線の共有点 連立した2次方程式の実数解(接する )

放物線 と直線 を連立する。

整理して

この(★)の解が共有点の 座標。判別式( 偶数)は

(1) のとき: (★)は

に代入して、座標は

(2) 接する(): から

このとき(★)の重解 で接点

(3) 共有点なし(): から

まとめ:放物線と直線は、連立した2次方程式(★)で扱う。個数の境目は判別式 で表して調べる、が定石だ。

発展 — 一歩先へ。 別解の「差の関数」は、2つのグラフの上下関係を1つの関数の符号に圧縮する見方だ。数学IIで「すべての でグラフAがグラフBより上」といった条件を扱うとき、この圧縮が標準の第一手になる。

「接する=差の関数が重解を持つ=差の最小値が 」という3つの言い換えは、微分で接線を学ぶときにもう一度出会うことになる。

(1) (2) 、接点 (3)

別解

「差の関数」の目で見ると、 の役割がはっきりする。

放物線と直線の差を とおく。共有点は の解だ。

を平方完成すると 。最小値は での

  • 最小値が より下()なら、 は2解。2点で交わる。
  • 最小値がちょうど ()なら重解。接する。接点の 座標は最小の場所 は直線に代入して
  • 最小値が より上()なら解なし。共有点なし。

直線を上下に動かす は、差の関数の高さを上下させているだけ。「差の最小値と の勝負」という1つの図式で、(2)(3)が同時に見える。

ポイント

  • 放物線と直線の共有点は、連立した2次方程式(★)の解
  • 共有点の個数の境目は、(★)の判別式
  • で接する、 で共有点なし

よくある間違い

  • 連立して を消すときの整理ミス
  • 接点や共有点の 座標を求め忘れる
  • (3)で「共有点なし」を とする( は接する=共有点1個なので )