数学I / 2次方程式・2次不等式

連立2次不等式と整数解

★★ 標準連立不等式

問題

連立不等式

を解け。また、この連立不等式を満たす整数 をすべて求めよ。

ヒントを見る

それぞれ因数分解して解き、共通範囲を出す。そのあと『範囲内の整数を数える』— 端が含まれるか(/)で個数が変わる。

解答・解説

方針

連立2次不等式は、別々に解いて共通部分をとる。そのあと『整数解が何個か』を、共通範囲の中の整数を端に注意して数える。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 前半は定型作業だ。2つの不等式を別々に解いて、共通部分をとる。

後半の「整数を数える」で主役が交代する。端の値を含むか含まないかが、そのまま答えの個数を左右する。

数直線を描いて、端に「含む●・含まない○」の印を打ってから数える。この一手間が、いちばん安い保険になる。

x-213共通範囲
①: −2 < x < 3、②: x ≤ 1 または 3 ≤ x — 共通範囲 −2 < x ≤ 1 の整数は −1, 0, 1
公式 は内側、 は外側(境界を含む)

それぞれ解く。

1つ目 を因数分解すると

は内側なので

2つ目 を因数分解すると

は外側なので または

共通部分 と『 または 』の両方を満たすのは

この範囲の整数は、 は含まない(<)、 は含む(≦)ので

まとめ:の3個。連立2次不等式は『別々に解いて共通部分』、整数は端の含む・含まないに注意して数える。

発展 — 一歩先へ。 この型の発展形が「整数解がちょうど 個になるように定数の範囲を決めよ」という逆問題だ。端の含む・含まないの感覚が、そこでは答えの生命線になる。

今日の「別々に解く → 共通部分 → 端の検分」という3段は、その応用でも骨格として変わらない。

、整数

別解

2つの不等式を「区間の表」で同時に処理する方法もある。

出てくる交点をぜんぶ並べると 。数直線がこの3点で4つの区間に切れる。

各区間で、 の成否を○×で書き込む。

  • : 1つ目×(積が正)
  • : 1つ目○、2つ目○ → 両方成立
  • : 1つ目○、2つ目×(積が負)
  • : 1つ目×

境目は個別に確認する。 は2つ目が で成立( だから)、1つ目も成立。 は1つ目が不成立。

よって 。区間表は、不等式が3本以上に増えても同じ書式で押せるのが強みだ。

ポイント

  • 連立2次不等式は別々に解いて共通部分をとる
  • 整数解は共通範囲の中を、端の等号に注意して数える
  • 数直線でかくと重なりと端が見える

よくある間違い

  • 共通部分でなく、片方の不等式だけで整数を数える
  • 端の (含まない)・(含む)を取り違える
  • 共通部分を頭の中だけで処理して、数直線での確認を飛ばす