数学I / 2次方程式・2次不等式

放物線とx軸の共有点・接する条件

★★ 標準グラフ共有点

問題

(1) 放物線 軸の共有点の座標を求めよ。

(2) 放物線 軸と接するように定数 の値を定め、そのときの接点の座標を求めよ。

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(1)は を解いて座標。(2)『接する』は共有点1個= について解き、接点は軸 で求める。

解答・解説

方針

(1)共有点の座標は とおいた方程式の解。(2)『 軸と接する』は、共有点1個 = 重解 = 。この条件から を求め、接点(重解)の座標も出す。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 軸と接する」という図形の言葉を、「重解をもつ()」という方程式の言葉に翻訳する。これが第一歩だ。

接点の 座標は、重解そのもの。

のとき解の公式の が消えて、軸の位置だけが残る。「接する・重解・・頂点が軸上」は全部同じことの言い換えだと結びつけておく。

公式放物線が 軸に接する

(1)

xyO(−1, 0)(5, 0)
(1) 上に凸の放物線と x 軸の交点は (−1, 0)、(5, 0)

とおく。 の係数を正にするため をかけて

因数分解して

。共有点の座標は

(2)

xyO接点 (3, 0)
(2) k = 9 のとき y = (x−3)² となり x 軸に接する

軸と接する』は共有点1個、つまり重解、つまり は偶数なので で計算する。

接する条件 から

このとき接点(重解)は で、 だから

まとめ:『接する』= 重解 = 、と翻訳するのがカギ。接点の 座標は重解 で求まる。

発展 — 一歩先へ。 「接する」という概念は、ここが出発点だ。数学IIでは円と直線が接する条件(距離=半径、または )、さらに微分では曲線の接線として、形を変えながら何度も登場する。

どの場面でも本質は同じで、「共有点が1つに退化する瞬間」を式でとらえている。判別式ルートと頂点ルートの2本を持っておくと、場面ごとに速いほうを選べる。

(1) (2) 、接点

別解

(2)は平方完成でも解ける。 と変形すると、頂点は である。下に凸の放物線が 軸と接するのは頂点がちょうど 軸に乗るときなので、 より で、接点は頂点そのもの、すなわち である。「接する=頂点が軸上」という図形的な見方も、判別式と並ぶ有力な道具である。

ポイント

  • 共有点の座標は の方程式の解
  • 軸と接する』= 重解 =
  • 接点(重解)の 座標は

よくある間違い

  • 『接する』を としてしまう(正しくは )
  • 接点の座標(重解)を求め忘れる
  • 接点の 座標を解の公式で計算し直す(重解は軸の位置 で即答できる)