数学I / 2次方程式・2次不等式
2つの2次方程式の共通解
問題
とする。 次方程式 と が共通の解をもつとき、その共通解を求め、 が満たす関係を求めよ。
ヒントを見る
共通解 は両方を満たす。 式を引くと が消えて 、 で割ると 。 を代入して?
解答・解説
方針
共通解は両方の式を満たすので、 式を辺々引いた式も満たす。 乗の項が消えて 次方程式になり、共通解が求まる。それを代入して の関係を出す。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 共通解 は両方の式を同時に満たす。なら、2式を辺々引いた式も満たすはずだ。
引くと が消えて 、くくって 。 だから — 共通解の候補が1点に絞れた。
あとは を元の式に代入して、 の関係 を出す。「2次の差は1次」— 共通解問題の定石だ。
① 辺々引く。 共通解を とする。 式を引くと ② 共通解。 より だから 、すなわち共通解は 。
③ 関係式。 を に代入して
まとめ 式を引くと 、 で共通解 。代入して 。 次方程式(共通解)と連立の融合。差をとって次数を下げるのが定石。
発展 — 一歩先へ。 「係数の和 が解」「交代和(符号を交互に付けた和) が解」のペアは、3次以上でも通用する因数定理の即読版だ。たとえば は係数の和 → で割れる、と1秒で見抜ける。高次方程式の第一手「有理数解の候補を試す」の、いちばん速い2つの試し方として常備したい。
式を辺々引くと 、。 より共通解は 。 を代入して 、すなわち 。
別解
「係数の和が0 ⟺ が解」で即読する。 2次方程式 に を代入すると — つまり
係数の総和が ⟺ が解
という即読の規則がある。本問の2式の係数の和はどちらも 。だから
逆に、共通解が に限ることは、本解の引き算( より 以外にない)が保証する。おまけに残りの解も読める: 解の積から、第1式のもう1つの解は 、第2式のもう1つの解は — 全景は「 と 」だった。
「係数の和=0 なら 」「交代和=0 なら 」のペアは、高次方程式の因数探しでも最初に試す1秒の検査として、ずっと使い続ける道具になる。
ポイント
- 共通解は 式の差(引き算)も満たす。
- 引くと 、 で 。
- を代入して 。
よくある間違い
- 引き算で が消えた後の で割るとき、 の断りを書かない(この仮定がなければ に絞れない)。
- 共通解を とおいたまま2元連立を解と係数で解こうとして遠回りする(引き算の1次化が最短)。
- を代入した後の関係 を出して終わり、逆(このとき本当に共通解をもつか)の確認を落とす。