数学I / 2次方程式・2次不等式
整数解をもつ条件(解と係数と整数)
問題
次方程式 が(重解も含めて)整数の解をもつような正の整数 をすべて求めよ。
ヒントを見る
整数解 なら かつ 。 から 。整数で積が になる組は?
解答・解説
方針
解と係数の関係で 。 つが等しいので 、これを因数分解 して整数の組を求める。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 整数解を とおくと、解と係数の関係で 、 — 和と積が同じ値になっている。
を消すと 。この形の整数問題は、因数分解できる形に移項するのが定石だ:
、すなわち 。整数の積が になる組は か の2通りしかない — 候補が一気に絞れる。
① 解と係数。 整数解を とすると 。
② 因数分解。 より 、両辺に を足して ③ 整数の組。 積が の整数の組は または 。
- :、。
- :、( は正でないので不適)。
よって正の整数 は のみ()。
まとめ 整数解 から 、 で 、。解と係数と整数(因数分解)の融合。
発展 — 一歩先へ。 は両辺を で割ると — 「逆数の和が1になる整数の組」という単位分数の問題と同じものだ。 型()に一般化すると、約数の個数だけ解が現れる。「分数の条件は分母を払って長方形の面積の式 に」— 整数問題の頻出の型だ。
整数解 とすると 。 から 、整数解は 。よって のみ。
別解
判別式が平方数、から攻める。 整数解をもつためには、まず実数解 — さらに(最高次の係数が1だから)解は の形で、 が平方数であることが必要だ。
()とおくと
2整数の積が で、2つの因数の差は (偶数)— だから両方偶数で か 。、正の整数では (このとき重解 )。
解と係数の (本解)は解の側から、判別式=平方数は係数の側から、同じ を挟み撃ちにする。「モニックな整数係数2次が整数解をもつ ⟺ 判別式が平方数」は、整数解問題の万能の入り口だ。
ポイント
- 整数解 で 。
- に因数分解。
- 正の整数解は のみ( の重解)。
よくある間違い
- の整数解で の組(→ 、このとき )を検討せず落とす(結果的に で除外だが、検討は要る)。
- 「整数解をもつ」を「2解とも整数」と読み違える…ことはないが、モニックだから片方が整数なら他方も整数()という一言を飛ばす。
- 移項の因数分解 で の調整( を両辺に足す)を誤る。