数学I / 2次方程式・2次不等式
解と係数の関係で対称式(高次のべき和)
問題
次方程式 の つの解を とする。 の値を求めよ。
ヒントを見る
。 とおくと 。 から順に。
解答・解説
方針
解と係数の関係で を出す。 が漸化式 を満たすことを使い、順に計算する。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 の値そのもの()を5乗するのは苦行だ。対称式は、和と積だけで回す。
と名付けると、 が を満たすことから
— べき和の漸化式が立つ( を辺々足すだけ)。
から、はしごを1段ずつ: 。根号は最後まで現れない。
定理解と係数の関係: の 解 で
① 漸化式。 とおく。 は を満たすので 、 も同様。足して ② 土台。 、。
③ 順に計算。 よって 。
まとめ 解と係数で 、べき和 は 。順に計算して 。解と係数と対称式(漸化式)の融合。
発展 — 一歩先へ。 数列 はリュカ数列と呼ばれ、フィボナッチ数列の兄弟だ( が黄金比の親戚 になっている)。「無理数のべき和が必ず整数になる」のは、共役どうしの和で根号が相殺するから — この観察は「 の整数部分」型の名作問題の心臓部でもある。
答
。 は を満たす。 から 。
別解
べき和どうしの掛け算で(はしごを飛ばす)。 まで出ていれば、 へは掛け算でジャンプできる。
数値を入れると 、よって
漸化式のはしご(本解)は1段ずつ確実、べき和の積は「」という一般式で段を飛ばす。 なら から一撃 — 大きな指数ほど、掛け算ジャンプの威力が効いてくる。
ポイント
- 解と係数で 。
- は 。
- から 。
よくある間違い
- を実際に5乗し始める(対称式の意味を失う遠回り。根号の計算ミスも誘発)。
- 漸化式の符号を とする( の が として効く)。
- を や とする()。