数学I / 2次方程式・2次不等式

放物線と直線の共有点

★ 基礎共有点放物線と直線

問題

次の放物線と直線の共有点の個数を求めよ。また、共有点があるときは、その座標を求めよ。

(1) 放物線 と直線

(2) 放物線 と直線

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放物線と直線を連立(等しいと置く)すると2次方程式になる。その解の個数=共有点の個数、解の を式に戻せば座標。

解答・解説

方針

放物線と直線の共有点は、2つの式を連立して(=等しいとおいて)できる2次方程式の解。

を消して2次方程式にし、解を求める。解の個数が共有点の個数。共有点の座標は、 を求めて、どちらかの式に代入して を出す。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 つのグラフの共有点」は、連立して解く を消去すれば 次方程式になる。

(1) を整理して

この方程式の実数解の個数が、そのまま共有点の個数。判別式で判定してもいいし、因数分解できるなら解いてしまえばよい。

が出たら、 座標も忘れずに求める — 直線の式に代入するのが楽だ( 次式なので計算が軽い)。

(1)

xyO(−3, 0)(2, 5)
(1) 放物線と直線は 2 点 (−3, 0)、(2, 5) で交わる

公式放物線と直線の共有点 連立してできる2次方程式の実数解

放物線 と直線 を連立する。 を消して

整理して

の2解。共有点は2個 は直線の式 に代入して、。座標は

(2)

xyO接点 (−1, 2)
(2) 放物線と直線は点 (−1, 2) で接する

放物線 と直線 を連立する。

整理して

の重解。共有点は1個(接する)。。座標は

まとめ:放物線と直線の共有点は『2式を連立してできる2次方程式の解』。個数は解の個数(判別式)、座標は を式に代入して を求める。

発展 — 一歩先へ。 「接する」という関係は、数IIの接線の話につながる。「放物線に接する直線を求めよ」という問題は、直線 とおいて連立し、 となる条件を課す — 今回の(2)の逆問題だ。 は接線を特徴づける方程式なのである。

数IIIでは微分を使って接線を求めるようになるが、 次曲線に限れば の方が速いことも多い。「判別式で接線」は、円と直線の接する条件(数II)でも同じ形で使われる — 次の世界の万能ツールである。

(1) 2個、 (2) 1個、

別解

(2)の は「接する」— この特別な関係を、絵と式の両面で押さえておこう。

を整理すると

完全平方になった。重解 — これは「放物線と直線が 点で触れ合う」ことを意味する。直線は放物線の接線だ。

⟺ 完全平方 ⟺ 接する — つの言い方は同じ事実である。

接点の座標は 直線に代入して 。放物線に代入しても ✓ — 両方に代入して一致を確認すれば、計算ミスが捕まる(共有点なのだから、当然どちらでも同じ値になるはずだ)。

次方程式の解の個数」と「グラフの交点の個数」は完全に対応する — この対応は 軸との交点(前問)だけでなく、任意の直線との交点でも成り立つ。 軸は「 という直線」の特別な場合にすぎなかったのだ。

さらに一般に、 曲線の交点は「連立方程式の解」— 円と直線、 つの放物線でも同じ手順(連立 → 消去 → 判別式)が通用する。共有点問題の万能手順として身につけたい。

ポイント

  • 放物線と直線の共有点 = 2式を連立した2次方程式の解
  • 共有点の個数 = 解の個数(判別式 )
  • 座標は を求め、式に代入して を出す

よくある間違い

  • 連立して整理するときの移項ミス
  • 共有点の 座標を求め忘れる((,0) にしない)
  • を「共有点なし」としてしまう(接するので 個)