数学I / 2次方程式・2次不等式
文字係数の2次方程式(実数解をもつ条件)
問題
は定数とする。
(1) 2次方程式 が実数解をもつような の値の範囲を求めよ。
(2) 2次方程式 が重解をもつような の値を求めよ。また、そのときの重解を求めよ。
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『実数解をもつ』は 、『重解』は に翻訳できる。 を の式で表して、不等式・方程式として解く。重解のときは、そのときの解()も求める。
解答・解説
方針
『実数解をもつ』条件は、判別式 。『重解をもつ』条件は 。
だから、 を の式で表して、(または )を について解けばよい。判別式が『解の存在条件を の式にする道具』になる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 「実数解をもつ条件」を判別式の不等式に翻訳する。
(1)「実数解をもつ」は「 個または 個」— つまり ( ではない。重解も実数解だ)。
(2)「重解をもつ」は ちょうど。 から 。
条件の日本語を、 の不等号(または等号)に正確に翻訳する — それがこの型のすべてである。
(1) が実数解をもつ条件は 。 なので
より
これを解くと 、。
(2) が重解をもつ条件は 。 なので
より
よって または 。( のとき方程式は で重解 、 のとき で重解 。)
まとめ:『実数解をもつ』は 、『重解』は 。判別式を の式にして、条件を の不等式・方程式に翻訳するのがコツだ。
発展 — 一歩先へ。 条件の日本語と の対応を、表にして頭に入れておきたい。
| 日本語 | の条件 |
|---|---|
| 異なる つの実数解をもつ | |
| 実数解をもつ | |
| 重解をもつ(接する) | |
| 実数解をもたない |
「実数解をもつ」と「異なる つの実数解をもつ」の違い(等号の有無)が、最頻の減点ポイント。問題文を 語ずつ読む習慣が要る。
が の式になったとき、 という不等式を解くのは — についての 次不等式や 次不等式だ。(2)の は の 次方程式。 の 次方程式を調べるために、 の方程式を解く — この「主役の交代」が、文字係数の問題の本質である。
(1) (2) のとき重解 、 のとき重解
別解
(2)で重解の値を求めるとき、方程式に代入し直す必要はない — 軸の位置が答えだ。
(接する)とき、接点はちょうど放物線の軸の真下にある。だから重解は
この問題では なので、重解は 。
- のとき、重解
- のとき、重解
を代入して方程式を解き直す手間がゼロ — 公式 に を入れるだけだ。
検算しておこう。 なら方程式は — 確かに重解 ✓。
なぜ重解が軸の位置になるのか — 解の公式 で とすれば、 の部分が消えて だけが残る。 解が軸の左右に で開いていたのが、 で軸の 点に重なった — それが「重解」という言葉の意味だ。
と軸と解の関係を、 つの絵として持っておくと、この後の解の配置問題が楽になる。
ポイント
- 実数解をもつ → 、重解をもつ →
- を文字()の式にして、条件を解く
- 判別式は『解の存在条件を文字の式にする道具』
よくある間違い
- 『実数解をもつ』を としてしまう(重解も含むので )
- の計算で の代入を間違える
- (2)で の値だけ答え、重解 を求め忘れる