数学I / 2次方程式・2次不等式
解の公式による2次方程式の解法
問題
次の2次方程式を解け。
(1)
(2)
(3)
ヒントを見る
因数分解できないときは解の公式。 を正しく読み取って代入する — 特に が負のとき の符号に注意。ルートの中()を先に計算すると見通しがよい。
解答・解説
方針
因数分解できない2次方程式は、解の公式で解く。
の解は 。 を正確に読み取って、代入するだけ。符号のミスがいちばん多いので、 の中を1つずつ計算しよう。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 因数分解できないときの最終兵器 — 解の公式。
代入するだけだが、事故は決まった場所で起きる。
- の符号: が負なら はプラスになる(引き算でなく足し算)
- で割る範囲: 分子全体を割る( だけでなく根号の項も)
(1)の なら — マイナスとマイナスで足し算だ。
解の公式を使う。
(1) 。
の符号に注意( が負なので中が足し算になる)。
(2) 。 が偶数なので、少し簡単な形になる。
(これは のときの公式 ()を使った形。ふつうの公式でも同じ になる。)
(3) 。
まとめ:解の公式は を正確に代入し、 の中を1つずつ計算する。 が負のときの符号(足し算になる)に特に注意。
発展 — 一歩先へ。 解の公式は平方完成から導かれる。 を で割って平方完成すると
両辺の平方根をとれば公式が出る。根号の中の (判別式)は、右辺の分子 — この値が負なら平方根がとれず、実数解が存在しない、という次の問題の話につながる。
公式の の部分は、 次関数の軸の位置そのもの。 解は「軸から だけ離れた 点」— 解は軸について対称という図形的事実が、公式の形に刻まれている。
(1) (2) (3)
別解
が偶数のときは、根号の中が小さくなる簡易版の公式が使える — 計算量が目に見えて減る。
( の係数が と偶数)のとき
(。 で約分した形だ。)
(2) : は偶数なので 。
根号の中が ( ではなく!)— 約分の手間なしで、既約な形が直接出る。
通常の公式で解くと — の変形と約分が要る。 手間多い。
の部分は「」と呼ばれ、判別式の代わりにそのまま符号判定に使える。 の係数が偶数なら — この反射は、この後の判別式・解の配置の計算をずっと軽くしてくれる。
検算はやはり解と係数の関係で。 ✓、 ✓。
ポイント
- 因数分解できないときは解の公式
- の中を1つずつ、符号に注意して計算
- が偶数なら簡単な形の公式も使える
よくある間違い
- の符号( が負のとき足し算)を間違える
- で割るのを、分子の一部だけにしてしまう
- 根号の中が簡単にできるのに()そのままにする