数学I / 2次方程式・2次不等式
2次不等式の整数解がちょうど3個となる条件
問題
を実数の定数とする。 の2次不等式
を満たす整数 がちょうど 個であるような の値の範囲を求めよ。
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因数分解 。解は と の内側だが、 が より大か小かで向きが変わる。内側に整数がちょうど3個入るよう、端 の位置を数直線で調整 — 側・ 側の両方を。
解答・解説
方針
を因数分解すると 。解は交点 と の内側。
の大小で内側が変わるが、この内側に整数がちょうど3個入るように、端 の位置を数直線で調整する。 側と 側の両方を調べる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 因数分解すると、解は「 と の内側」になる。
問われているのは、その内側に整数がちょうど 個入る、という個数の条件だ。
そこで数直線に整数の目盛りを打つ。端 がどこからどこまで動けるかを、目で決めていく。
端 がちょうど整数に当たる瞬間に、その整数を含むか含まないかが切り替わる。境界の吟味が答えの生死を分ける。
因数分解する。
交点は と 。 は内側で、 の大小により範囲が変わる。この内側に整数がちょうど3個入る を、数直線で調整する。
のとき:
内側は 。この中の整数は 。ちょうど3個(2, 3, 4)にするには、4は含み5は含まない、つまり 。( なら で整数2,3,4の3個。 がちょうど4だと4が入らず2個。)
のとき:
内側は 。この中の整数は 。ちょうど3個(0, -1, -2)にするには、 を含み を含まない、つまり 。
(なお のときは で解なし、整数0個。)まとめて
まとめ:整数がちょうど◯個、という問題は、範囲の端を数直線で1つずつ調整する。端の整数を『含む・含まない』の境目を、等号の向きも含めて慎重に決めるのがポイントだ。
発展 — 一歩先へ。 内側に入る整数の個数を、 の関数として眺めてみる。 を少しずつ大きくすると、端 が整数 を通り越すたびに、個数が ずつ増える。
つまり個数は に対して、なめらかに増えるのではなく、 段ずつ跳ね上がる階段状の関数になる。「ちょうど 個」は、その階段のある 段に対応する。
答えが や のように、片側だけ等号が付く半開区間になるのも、この階段のためだ。端の整数を含む側と含まない側で、境界の扱いが左右で非対称になる。
または
別解
別解 — 整数ごとに「解に入る条件」を調べて数える(数え上げのルート)。 どの整数がいつ解に入るかを、 つずつ判定する。
整数 が を満たすのは、 が と の間にあるとき。 なら だから 、すなわち が条件。 なら だから 、すなわち が条件( は積が になり、決して解にならない)。
まず の側。整数 は、 がそれぞれ を超えるたびに つずつ解に加わる。 のちょうど 個だけにするには、 は入れて は入れない、つまり かつ 。よって 。
つぎに の側。整数 は、 がそれぞれ を下回るたびに つずつ加わる。 の 個にするには は入れて は入れない、つまり かつ 。よって 。
端を動かして眺める本解と違い、整数ごとのしきい値を数えると、 側と 側を取り違えずに 、 が出る。
ポイント
- の内側に整数3個入る を数直線で調整
- 側と 側の両方を調べる
- 端の整数を含む・含まないの境目(等号の向き)を慎重に
よくある間違い
- の側だけを調べ、 の側にも「ちょうど 個」の範囲があることを見落とす。
- 端の等号を取り違え、 を除いたり を含めたりして、整数の個数を つずらす。
- 「内側」の向きを の大小で確かめず、 でも と書いて空の範囲を数えてしまう。