数学I / 2次方程式・2次不等式

2次不等式の整数解がちょうど3個となる条件

★★★ 応用2次不等式整数解文字係数

問題

を実数の定数とする。 の2次不等式

を満たす整数 がちょうど 個であるような の値の範囲を求めよ。

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因数分解 。解は の内側だが、 より大か小かで向きが変わる。内側に整数がちょうど3個入るよう、端 の位置を数直線で調整 — 側・ 側の両方を。

解答・解説

方針

を因数分解すると 。解は交点 の内側。

の大小で内側が変わるが、この内側に整数がちょうど3個入るように、端 の位置を数直線で調整する。 側と 側の両方を調べる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 因数分解すると、解は「 の内側」になる。

問われているのは、その内側に整数がちょうど 個入る、という個数の条件だ。

そこで数直線に整数の目盛りを打つ。端 がどこからどこまで動けるかを、目で決めていく。

がちょうど整数に当たる瞬間に、その整数を含むか含まないかが切り替わる。境界の吟味が答えの生死を分ける。

公式 の解は2交点の内側

因数分解する。

交点は は内側で、 の大小により範囲が変わる。この内側に整数がちょうど3個入る を、数直線で調整する。

のとき:

x1234a
(i) a > 1: 解 1 < x < a に整数がちょうど 3 個(2, 3, 4)入る条件は 4 < a ≤ 5

内側は 。この中の整数は 。ちょうど3個(2, 3, 4)にするには、4は含み5は含まない、つまり 。( なら で整数2,3,4の3個。 がちょうど4だと4が入らず2個。)

のとき:

xa-2-101
(ii) a < 1: 解 a < x < 1 に整数がちょうど 3 個(0, −1, −2)入る条件は −3 ≤ a < −2

内側は 。この中の整数は 。ちょうど3個(0, -1, -2)にするには、 を含み を含まない、つまり

(なお のときは で解なし、整数0個。)まとめて

まとめ:整数がちょうど◯個、という問題は、範囲の端を数直線で1つずつ調整する。端の整数を『含む・含まない』の境目を、等号の向きも含めて慎重に決めるのがポイントだ。

発展 — 一歩先へ。 内側に入る整数の個数を、 の関数として眺めてみる。 を少しずつ大きくすると、端 が整数 を通り越すたびに、個数が ずつ増える。

つまり個数は に対して、なめらかに増えるのではなく、 段ずつ跳ね上がる階段状の関数になる。「ちょうど 個」は、その階段のある 段に対応する。

答えが のように、片側だけ等号が付く半開区間になるのも、この階段のためだ。端の整数を含む側と含まない側で、境界の扱いが左右で非対称になる。

または

別解

別解 — 整数ごとに「解に入る条件」を調べて数える(数え上げのルート)。 どの整数がいつ解に入るかを、 つずつ判定する。

整数 を満たすのは、 の間にあるとき。 なら だから 、すなわち が条件。 なら だから 、すなわち が条件( は積が になり、決して解にならない)。

まず の側。整数 は、 がそれぞれ を超えるたびに つずつ解に加わる。 のちょうど 個だけにするには、 は入れて は入れない、つまり かつ 。よって

つぎに の側。整数 は、 がそれぞれ を下回るたびに つずつ加わる。 個にするには は入れて は入れない、つまり かつ 。よって

端を動かして眺める本解と違い、整数ごとのしきい値を数えると、 側と 側を取り違えずに が出る。

ポイント

  • の内側に整数3個入る を数直線で調整
  • 側と 側の両方を調べる
  • 端の整数を含む・含まないの境目(等号の向き)を慎重に

よくある間違い

  • の側だけを調べ、 の側にも「ちょうど 個」の範囲があることを見落とす。
  • 端の等号を取り違え、 を除いたり を含めたりして、整数の個数を つずらす。
  • 「内側」の向きを の大小で確かめず、 でも と書いて空の範囲を数えてしまう。