数学I / 2次方程式・2次不等式
解の配置(負の2解・区間で分離された2解)
問題
を実数の定数とし、2次方程式
を考える。
(1) 異なる2つの負の解をもつような の値の範囲を求めよ。
(2) 1つの解が の範囲に、もう1つの解が の範囲にあるような の値の範囲を求めよ。
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グラフ(下に凸)と 軸で条件を作る。(1)負の2解 → ・軸が負・。(2) を挟んで2解が分かれる → 、さらに両解が より右 → 。どの点の符号が効くか図で。
解答・解説
方針
どちらもグラフ(下に凸の放物線と 軸)で条件を考える。
(1)『異なる2つの負の解』は、 軸の負の部分で2点交差。①、②軸 (負)、③。
(2)『1解が 、もう1解が 』は、2解が を挟んで分かれるので 、さらに より右にあるので 。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 解の配置は、グラフの絵から条件を拾う問題だ。
(1) の「 つの負の解」は、・軸・ の 点セットで決まる。
(2) の「区間で分離された 解」は、またぐ点での符号だけで決まる。 と の符号を見れば足り、 は要らない。
配置の型が変わると、必要な条件の顔ぶれも変わる。どの点の符号が効くかを、絵で確かめながら進めたい。
、下に凸。
(1) 異なる2つの負の解
軸の負の部分で2点交差する条件は3つ。
① :
から または 。
② 軸 : 軸 、つまり 。
③ :
3つをすべて満たすのは
(2) 1解が 、もう1解が
2解が を挟んで分かれるので、 で放物線が 軸より下 → 。さらに、両方の解が より右にあるので、 で放物線が上 → 。
両方を満たすのは
まとめ:解の配置は、放物線と 軸のグラフをかいて『・軸・端の点での符号( や )』を条件に翻訳する。どの点の符号が効くかを、図で見きわめるのがコツだ。
発展 — 一歩先へ。 (2) で使った「またぐ点で符号が変われば、その間に解がある」は、中間値の定理と呼ばれる連続関数の一般法則だ。
と が異符号なら、グラフはその間で必ず 軸を横切る。これは 次関数に限らず、途切れなくつながった関数すべてに成り立つ。
だから (2) は判別式も軸も要らなかった。 点の符号だけで解の存在が保証される。逆に (1) の「同じ側に つ」は符号の変化では捉えられないので、 と軸を足して細かく縛る必要が出てくる。
(1) (2)
別解
別解 — 解の公式で 解を書き、数直線に置く(公式で押すルート)。 配置の条件を暗記するかわりに、 解を実際に書き出してしまう。
を解くと 。異なる 実数解をもつには、根号の中が正、つまり が要る。
(1) の「 つとも負」は、大きいほうの解が負なら十分だ。大きいほうが負なら、小さいほうはもっと負になる。
移項して 。左辺が正だから右辺も正、つまり 。両辺を 乗して 、これは 、。根号内が正()と合わせて 。
(2) は、 解のあいだにちょうど が入り、しかも両解が正、という配置だ。 解は軸 から左右に等距離 だけ離れている。 が 解の間に入るのは、軸から までの距離が、この半幅より小さいときだ。
これは と同じで、 が 解の間にあることをそのまま表す。両辺を 乗すると 、展開して 、、。この 本で、根号内が正()も自動的に含まれる。
あとは小さいほうの解が正であることを確かめる。 で、 だから 、つまり 。こうして小さいほうの解は と の間、大きいほうは より大きい配置になり、。
数直線に解の位置を直接置くと、グラフの 点セットを覚えていなくても、本解と同じ 、 に届く。
ポイント
- 負2解 → ・軸 ・ の3条件
- ある値を挟んで2解が分かれる → その点で
- グラフで、どの点の符号が効くかを見きわめる
よくある間違い
- (1) で判別式 だけ見て、軸が負・ の条件を忘れ、正の解まで拾ってしまう。
- (2) を負の 解のときと同じ「 点セット」で解こうとし、要らない条件を足して場合分けを増やす。
- 根号を 乗するとき、 の右辺が正であること( が必要)を確かめず、偽の範囲を出す。