数学I / 2次方程式・2次不等式

解の配置(負の2解・区間で分離された2解)

★★★ 応用解の配置判別式

問題

を実数の定数とし、2次方程式

を考える。

(1) 異なる2つの負の解をもつような の値の範囲を求めよ。

(2) 1つの解が の範囲に、もう1つの解が の範囲にあるような の値の範囲を求めよ。

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グラフ(下に凸)と 軸で条件を作る。(1)負の2解 → ・軸が負・。(2) を挟んで2解が分かれる → 、さらに両解が より右 → 。どの点の符号が効くか図で。

解答・解説

方針

どちらもグラフ(下に凸の放物線と 軸)で条件を考える。

(1)『異なる2つの負の解』は、 軸の負の部分で2点交差。①、②軸 (負)、③

(2)『1解が 、もう1解が 』は、2解が を挟んで分かれるので 、さらに より右にあるので

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 解の配置は、グラフの絵から条件を拾う問題だ。

(1) の「 つの負の解」は、・軸・ 点セットで決まる。

(2) の「区間で分離された 解」は、またぐ点での符号だけで決まる。 の符号を見れば足り、 は要らない。

配置の型が変わると、必要な条件の顔ぶれも変わる。どの点の符号が効くかを、絵で確かめながら進めたい。

、下に凸。

公式異なる2つの負の解 ②軸

(1) 異なる2つの負の解

xyO軸 x = af(0) > 0
異なる2つの負の解(a = −4 の例): D > 0、軸 < 0、f(0) > 0

軸の負の部分で2点交差する条件は3つ。

:

から または

② 軸 : 軸 、つまり

:

3つをすべて満たすのは

(2) 1解が 、もう1解が

xyOf(0) > 0f(2) < 02
0 < 解 < 2 < 解(a = 4 の例): f(0) > 0 かつ f(2) < 0 だけでよい

2解が を挟んで分かれるので、 で放物線が 軸より下 → 。さらに、両方の解が より右にあるので、 で放物線が上 →

両方を満たすのは

まとめ:解の配置は、放物線と 軸のグラフをかいて『・軸・端の点での符号()』を条件に翻訳する。どの点の符号が効くかを、図で見きわめるのがコツだ。

発展 — 一歩先へ。 (2) で使った「またぐ点で符号が変われば、その間に解がある」は、中間値の定理と呼ばれる連続関数の一般法則だ。

が異符号なら、グラフはその間で必ず 軸を横切る。これは 次関数に限らず、途切れなくつながった関数すべてに成り立つ。

だから (2) は判別式も軸も要らなかった。 点の符号だけで解の存在が保証される。逆に (1) の「同じ側に つ」は符号の変化では捉えられないので、 と軸を足して細かく縛る必要が出てくる。

(1) (2)

別解

別解 — 解の公式で 解を書き、数直線に置く(公式で押すルート)。 配置の条件を暗記するかわりに、 解を実際に書き出してしまう。

を解くと 。異なる 実数解をもつには、根号の中が正、つまり が要る。

(1) の「 つとも負」は、大きいほうの解が負なら十分だ。大きいほうが負なら、小さいほうはもっと負になる。

移項して 。左辺が正だから右辺も正、つまり 。両辺を 乗して 、これは 。根号内が正()と合わせて

(2) は、 解のあいだにちょうど が入り、しかも両解が正、という配置だ。 解は軸 から左右に等距離 だけ離れている。 解の間に入るのは、軸から までの距離が、この半幅より小さいときだ。

これは と同じで、 解の間にあることをそのまま表す。両辺を 乗すると 、展開して 。この 本で、根号内が正()も自動的に含まれる。

あとは小さいほうの解が正であることを確かめる。 で、 だから 、つまり 。こうして小さいほうの解は の間、大きいほうは より大きい配置になり、

数直線に解の位置を直接置くと、グラフの 点セットを覚えていなくても、本解と同じ に届く。

ポイント

  • 負2解 → ・軸 の3条件
  • ある値を挟んで2解が分かれる → その点で
  • グラフで、どの点の符号が効くかを見きわめる

よくある間違い

  • (1) で判別式 だけ見て、軸が負・ の条件を忘れ、正の解まで拾ってしまう。
  • (2) を負の 解のときと同じ「 点セット」で解こうとし、要らない条件を足して場合分けを増やす。
  • 根号を 乗するとき、 の右辺が正であること( が必要)を確かめず、偽の範囲を出す。