数学I / 実数と1次不等式

1次不等式の文章題(個数と代金)

★★ 標準文章題1次不等式

問題

1個150円のケーキと1個90円のシュークリームを合わせて15個買い、代金の合計を1800円以下にしたい。ケーキをできるだけ多く買うとすると、ケーキは最大何個買えるか。ただし、ケーキとシュークリームはどちらも1個以上買うものとする。

ヒントを見る

ケーキを 個とおくと、シューは 個。代金 を式にして の範囲へ。 は整数で、できるだけ大きい値を選ぶ。

解答・解説

方針

ケーキの個数を 個とすると、シュークリームは 個。代金が1800円以下、という条件を不等式にする。

解いて、 が整数であることと、『どちらも1個以上』という条件に注意して、ケーキの最大個数を求める。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 文章が長くても、構造は単純だ。「1つを とおけば、残りは自動的に決まる」型である。

個数の合計が 個と固定されている。だからケーキを 個とすれば、シュークリームは 個と書ける。未知数は1つで済む。

あとは「代金の合計が 円以下」を不等式に翻訳する。答えは個数なので、最後に整数の条件で仕上げる。

ケーキを 個買うとすると、シュークリームは 個。代金の合計を1800円以下にするので

解く。

は個数だから整数。 を満たす最大の整数は

(このとき、シュークリームは 個で1個以上、代金は 円で1800円以下。条件をすべて満たす。)

まとめ:よってケーキは最大7個。文章題は『 とおく → 不等式 → 解く → 整数・現実の条件で答える』の流れ。最後に条件を満たすか確かめると安心だ。

発展 — 一歩先へ。 「合計が固定なら未知数は1つ」という見方は、数学IIの軌跡と領域で学ぶ線形計画法の1変数版だ。条件が増えて2変数になると、領域と直線で最大最小を探す世界になる。

別解の「置き換え1回あたりの差額」という考え方は、変化の割合(1次関数の傾き)そのものでもある。文章題の式には、いつも具体的な意味が張り付いている。

ケーキは最大 個(このときシュークリームは 個、代金は 円)

別解

算数の「つるかめ算」の考え方でも解ける。置き換えの差額に注目するのだ。

まず全部シュークリームだと考える。 個で 円。

シュークリーム1個をケーキ1個に置き換えるたびに、代金は 円ずつ増える。

予算の余裕は 円。 だから、置き換えは 回まで。よってケーキは最大 個だ。

不等式と同じ答えに着く。式の変形が「置き換え1回あたり 円」という具体的な意味を持っていることが、このルートだとよく見える。

ポイント

  • ケーキ 個、シュー 個とおく
  • の最大整数は7(小数のまま答えない)
  • 求めた後、代金や個数の条件を満たすか確かめる

よくある間違い

  • から 個や 個と答えてしまう(個数は整数なので最大 個)
  • シュークリームの個数を とおけず、未知数を2つ作って行き詰まる
  • 『どちらも1個以上』の条件の確認を飛ばす( ならシュークリームは 個で条件を満たす)