数学I / 実数と1次不等式

整数部分・小数部分と式の値

★★ 標準整数部分・小数部分有理化

問題

とする。 の整数部分を 、小数部分を とするとき、次の問いに答えよ。

(1) の値を求めよ。

(2) の値を求めよ。

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まず有理化して を『整数』の形に。それを平方数ではさんで整数部分を出す。(2)は と変形すると、 がきれいに消える。

解答・解説

方針

はこのままでは大きさがわからないので、まず有理化して見やすくする。すると

あとは基礎と同じ。 が2と3の間なので、 は4と5の間 → 整数部分 、小数部分 。(2)は を作ると根号が消える。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 のままでは、大きさすら分からない。まず有理化して正体を明かすのが先決だ。

有理化すると 。ここで初めて「 の間の数」と分かる。

あとは定義どおり。整数部分は 、小数部分は から を引いた残りだ。(2)は の式に を足すと根号だけになる形()に気づけると、計算が一気に軽くなる。

公式大小比較は差の符号か、有理化して形をそろえてから比べる

(1) まず を有理化して、大きさを見やすくする。

なので、

よって整数部分 。小数部分は

(2) は、 の形にすると根号が消しやすい( になる)。

45xb
x=√6+2≈4.449。整数部分 a=4、小数部分 b=x−4

まとめ: となって、2乗すると根号が消える。

発展 — 一歩先へ。 小数部分 には、いつでも という不等式が付いてくる。この範囲こそが小数部分の本体で、応用問題ではこの不等式が主役になる。

整数部分は「ガウス記号」という道具に一般化され、入試の応用問題で活躍する。「有理化して正体を見る → 範囲を挟む → 引き算」という今回の3手は、その最初の型だ。

(1) (2)

別解

(2)は工夫に気づけなくても、 を別々に計算して足せば届く。

が途中で消えて になる。

力ずくでも根号が消える理由は、 と平方の形に直せるからだ。工夫ルートと力ずくルート、どちらでも同じ景色に着く。

ポイント

  • 大きさがわからない式は、まず有理化して見やすくする
  • 整数部分・小数部分は、有理化した後に大小を調べる
  • と平方を作ると、根号が消しやすい

よくある間違い

  • 有理化する前に、 のまま大きさを判断しようとする
  • (2)で の形を作らず、そのまま代入して計算をこじらせる
  • 小数部分を と小数の近似値にしてしまう( と根号のまま正確に扱う)