数学I / 実数と1次不等式
二重根号の簡約
問題
次の式の二重根号を外して簡単にせよ。
(1)
(2)
(3)
ヒントを見る
に戻す。『たして外の数・かけて中の数』の2数を探す。(2)は を の形に、(3)は中身を の形に整えてから。
解答・解説
方針
基本と同じ公式 。
(2)は を に直して を作る。(3)は がなく、しかも作れないので、中を に直す工夫が要る。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 二重根号を見たら、まず「 の形が作れるか」を確認する。外せる二重根号は、必ずこの形が隠れている。
(2)のように係数が でないときは、 と書き直して を作る。
(3)は がなく、掛けても作れない。そこで中身を と分数に直す工夫が要る。「まず の形に整える」が全問共通の入口だ。
二重根号を外す公式:
(1) たして11、かけて30の2数は6と5。
(2) には がないので、 と直して を作る。
たして9、かけて20の2数は5と4。
(3) は、 の前に を出せない。そこで、中身を2倍・2分の1して形を整える。
分子 は、たして8・かけて15の5と3で 。分母の を有理化して
まとめ: が作れないときは、中を にして を作る、という一段上の工夫だ。
発展 — 一歩先へ。 二重根号外しは の逆再生だ。「2乗すると根号が1段減る」という見方を裏返している。
この「2乗して根号を減らす」発想は、根号を含む方程式や、数学IIIの無理関数の扱いにつながる。1段ずつ根号を剥がしていく、という統一イメージで覚えておこう。
(1) (2) (3)
別解
公式を忘れても、「答えの形を予想して2乗で合わせる」やり方で外せる。
外れた結果は の形のはず。これを2乗すると 。
つまり「足して外の数、掛けて根号の中の数」になる2つを探せばいい。因数分解のときの2数探しと同じ頭の使い方だ。
(1)なら、足して ・掛けて になるのは と 。だから 。
最後に検算として2乗してみる。 で元に戻るから正しい。予想して2乗で確かめる、この往復ができれば公式の暗記は不要になる。
ポイント
- 二重根号は
- のように を作る
- が作れないときは、中を に直す
よくある間違い
- (2)で を作らずに、そのまま2数を探して行き詰まる
- (3)で最後の の有理化を忘れる
- (2)を と答える(外側の根号は 以上なので、大きい から引いた が正しい)