数学I / 実数と1次不等式
分母の有理化と根号の計算
問題
次の式を計算せよ(分母に根号を含まない形にせよ)。
(1)
(2)
(3)
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(1)は上下に 。(2)は分母の符号を変えたものをかけて2項を消す。(3)は各項を別々に有理化してから足すと、うまく打ち消し合う。
解答・解説
方針
基本は基礎と同じ。分母が 1つなら上下に 、和・差なら符号を変えたものをかける。
(3)のように2つの分数の和は、それぞれ有理化してから足すか、先に通分してまとめて有理化するか、どちらでもよい。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 有理化の道具選びは、分母の形で決まる。
根号1個なら同じものを掛ける。和や差なら、符号違いの相方を掛ける。和と差の積で根号が消えるからだ。
(3)は2つの分数の和。それぞれ有理化してから足すか、先に通分してまとめて有理化するか。どちらでも解けるので、計算量を見比べて道を選ぶ。
(1) 分母に があるので、上下に をかける。
(2) 分母が 。符号を変えた を上下にかける。
(3) 2つの分数を、それぞれ有理化する。
足すと、 と が消える。
発展 — 一歩先へ。 「符号違いの相方を掛けて根号を消す」発想は、この先2回大きく再登場する。
1つは数学IIの複素数で、 の相方 (共役複素数)を掛けて分母を実数にする。もう1つは数学IIIの極限で、 型の式を相方掛けで変形する。どれも「分母(や差)を有理数の世界に引き戻す」という同じ目的だ。
(1) (2) (3)
別解
(3)は計算の前に、形から結果を予言できる。2つの分数は、分母が と で符号違いの相方どうし。この対称な形の和では、根号の項が必ず打ち消し合い、答えは有理数になる。
実際の計算は、先に通分してまとめて有理化してもよい。
分母が と一度で有理化でき、こちらのほうが速いこともある。予言どおり、分子でも と が消えている。
ポイント
- 分母が 1つ → 上下に 、和・差 → 符号を変えたもの
- 2分数の和は、それぞれ有理化して足す(または先に通分)
- 和と差のかけ算で分母の根号が消える
よくある間違い
- 分母の符号を変えずに同じものを掛けて、根号が消えない
- (3)で通分と有理化の順序を混乱させる
- (2)で まで出して、最後の約分・整理をせずに答える