数学I / 実数と1次不等式

根号を含む絶対値の計算

★★ 標準絶対値平方根

問題

次の式の値を求めよ。

(1)

(2)

ヒントを見る

まず の間にあることを押さえる。各絶対値の中身の符号を判定してから外す。(2)は — 中身が負なら符号を反転して外すのがポイント。

解答・解説

方針

どちらも、まず中身の符号を調べるのが出発点。 なので、 を押さえる。

(2)で大事なのは (2乗の平方根は絶対値)ということ。 ではなく だ。中身が負なら符号を変える。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 を見たら反射的に としたくなる。でも正体は だ。中身が負なら符号が変わる。

だからこの問題の実質は「中身の符号調べ」になる。

最初の仕事は の大きさの見当をつけること。 だから、 の間にある。これで各絶対値の中身の正負が決まる。

より

(1) 中身の符号を調べる。(負)、(正)。だから

が消えて1になる。

(2) ここで大事なのは、(2乗の平方根は絶対値)ということ。

なので、絶対値を外すと

まとめ: を、そのまま としてしまうのが最大のミス。必ず にして、中身の符号で判断する。

発展 — 一歩先へ。 は、この先も2次関数やデータの分析(偏差の大きさ)で繰り返し登場する基本装備だ。

そして別解の「距離の目」はもっと広く使える。絶対値の方程式・不等式の多くは、数直線上の距離の問題に翻訳できる。式で詰まったら図に翻訳する、という逃げ道を持っておこう。

(1) (2)

別解

(1)は、数直線の「距離」で読むと答えが一瞬で見える。

の距離。 の距離だ。

の間にある。間にある点から両端までの距離を足すと、区間の長さそのものになる。

つまり答えは 。計算するまでもなく、図の形だけで決まる。

であることすら使っていない。「 の間にある」という事実だけで十分、というのがこの見方の強さだ。

ポイント

  • 根号の入った絶対値は、まず中身の符号を調べる()
  • (2乗の平方根は絶対値。 そのものではない)
  • 中身が負なら、符号を変えて外す

よくある間違い

  • とする(正しくは )
  • 中身の符号を確かめずに絶対値を外す
  • の大きさの見当( の間)をつけずに、どちらが大きいか決められないまま手が止まる