数学I / 実数と1次不等式
循環小数と実数の分類
問題
次の問いに答えよ。
(1) 循環小数 を分数で表せ。
(2) 循環小数 を分数で表せ。
(3) 次の5つの数のうち、無理数であるものをすべて選べ。
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(1)くり返しが2桁 → 倍して差。(2)は循環がすぐ始まらない → 倍と 倍の差をとる。(3)は が約分で整数になるものや、循環小数(=有理数)が紛れているので見破る。
解答・解説
方針
循環小数を分数にするコツは、10倍・100倍してずらし、引き算で循環部分を消すこと。
くり返す桁数だけずらすのが基本。(2)の のように、循環しない部分(2)と循環する部分(7)が混じるときは、両方を消すように2つの倍率(倍と倍)を組み合わせる。
(3)は有理数・無理数の判別。 のように、計算すると整数になるものは有理数だ。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 循環小数のやっかいさは、無限に続くこと。無限の部分を消せれば、ただの引き算になる。
そこで「同じ無限部分を持つ2つの数を作って、引き算で消す」と考える。くり返しの桁数ぶんだけ10倍すれば、小数点以下がそろう。
(2)のように、循環しない部分が混じるときは倍率を2つ使う。(3)の無理数選びは「見た目」でなく「正体」で判定する。計算して簡単になる数が混ざっている。
(1) とおく。くり返しが2桁なので100倍。
引くと 。よって
(2) 。循環しない部分(2)と循環する部分(7)が混じっている。循環部分だけがそろうように、100倍と10倍の差をとる。
引くと 。よって
(3) 無理数(分数で表せない数)を選ぶ。
- は整数 → 有理数
- → 有理数
- は が無理数なので → 無理数
- は循環小数 → 有理数(分数にできる)
- → 無理数
まとめ:よって無理数は と 。計算すると整数・分数になるものは有理数、と見抜くのがコツ。
発展 — 一歩先へ。 なぜ分数は必ず循環小数(または有限小数)になるのか。割り算の余りは、分母より小さい種類しかないからだ。
割り切れなければ、いつか同じ余りが再登場する。同じ余りからは同じ計算が続くので、そこから循環が始まる。「有理数=有限小数か循環小数」という対応には、こんな種明かしがある。逆に、循環しない無限小数が無理数だ。
(1) (2) (3) と
別解
くり返しの基本形を「部品」として覚えておくと、分解して足すだけで出せる。
基本形はこうだ。、。くり返し1桁は9分の、2桁は99分のになる(10倍・100倍して引く操作を先にやっておいた結果だ)。
(1)はそのまま 。
(2)は循環部分を分けて足す。。
「循環しない部分+循環する部分の縮小コピー」という見方だ。方程式を立てなくても、部品の組み合わせで機械的に出せる。
ポイント
- 循環小数は、循環部分がそろうように倍率を選んで引く
- 循環しない部分が混じるときは、 と の差など2つを組み合わせる
- のように、計算すると整数になるものは有理数
よくある間違い
- (2)で としてしまう(循環部分がそろわない。 が正しい)
- を見た目で無理数と早合点する(計算すると で有理数)
- (1)で のまま答えて、約分()を忘れる