数学I / 実数と1次不等式

1次不等式の文章題

★ 基礎1次不等式文章題

問題

1本150円のボールペンと1本90円の鉛筆を合わせて20本買い、代金の合計を2500円以下にしたい。ボールペンをできるだけ多く買うとすると、ボールペンは最大何本買えるか。ただし、ボールペンも鉛筆も少なくとも1本は買うものとし、消費税は考えないものとする。

ヒントを見る

ボールペンを 本とおくと、鉛筆は残り 本。代金の合計 を式にして の範囲を出す。最後に『 は整数で、できるだけ多く』を忘れずに。

解答・解説

方針

文章題は、まず求めたいものを とおく。ここではボールペンの本数を 本とする。すると鉛筆は残りで 本。

『代金の合計を2500円以下』を、 の不等式で表す。あとは不等式を解いて、 が整数であることに注意して答えを出す。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 文章題は「求めたいものを とおく」から始める。ボールペンの本数を 本とすると、合計 本だから鉛筆は残りの 本。

これで代金が の式で書ける —

条件「 円以下」を不等号 で表し、解く。最後に が本数(整数)であることを思い出す — これが文章題ならではの最後の一手だ。

ボールペンを 本買うとすると、鉛筆は 本。代金の合計を2500円以下にするので

この不等式を解く。

で、 は本数だから整数。 を満たす最大の整数は

まとめ:よってボールペンは最大11本買える。文章題は『 とおく → 不等式を立てる → 解く → 整数など現実の条件で答える』の流れ。最後に『 は整数』を使うのを忘れないこと。

発展 — 一歩先へ。 答えを出したら必ず現物で検算する — 本なら 円(条件を満たす)、 本なら 円(超える)。「 が最大」を、両側から確認して初めて答えが確定する。不等式を解いた から機械的に と書くより、この 点確認の方が信頼できる。

問題文の「少なくとも 本は買う」という条件も見落とせない。もしこれがなければ (全部鉛筆)も許されるが、今回は の範囲で考えることになる — 答えの はこの範囲内なので影響しないが、条件をすべて拾ってから答えるのが文章題の作法だ。

11本

別解

不等式を立てずに、「全部安い方 → 高い方に取り替える」という素朴な計算でも答えが出る。

まず全部鉛筆と考える 本すべて 円なら

予算 円まで、あと 円の余裕がある。

本を鉛筆からボールペンに取り替えると、代金は 円だけ増える。

回までなら取り替えられる( 回だと 円増えて予算オーバー)。よってボールペンは最大 本。

確かめると: ボールペン 本・鉛筆 本で 円 ✓( 円以下)。 本なら 円で超過 ✗。

この解き方の良さは、割り算の余りが「切り捨て」を自然に説明すること。 回の取り替えなど存在しない — 本数は整数だから切り捨てる、が計算の意味からそのまま出てくる。不等式ルートで を得た後の「 は整数だから 」という一手も、この絵で腑に落ちる。

ポイント

  • 求めたいもの(ボールペンの本数)を とおく
  • 残りは 本、と表す
  • 最後に『 は整数』の条件で、答えを決める

よくある間違い

  • をそのまま答えにする(本数なので整数の11)
  • 鉛筆の本数を とおけず、式が立たない
  • を四捨五入して 本とする(以下の条件なので切り捨て)