数学I / 実数と1次不等式

有理化で望遠鏡和(根号の和)

実戦編実数と1次不等式有理化望遠鏡和数列単元横断

問題

の値を求めよ。

ヒントを見る

の分母・分子に を掛けると、分母が になり 。和は隣どうし打ち消す。

解答・解説

方針

各項の分母を有理化する。 を掛けると になり、和が望遠鏡的に縮む。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 分母に根号の和が並んだら、有理化が合図だ。分子分母に を掛けると、分母は で消えて

各項が「隣り合う量の差」に化けた。

足すと途中がすべて打ち消し合い(望遠鏡)、最初と最後だけが残る。

重要

① 有理化。 各項は

② 望遠鏡和。 から まで足すと 中間の がすべて打ち消し合い、

まとめ 各項を有理化すると の差になり、望遠鏡和で両端 だけ残る。有理化と数列(望遠鏡和)の融合。

発展 — 一歩先へ。 「分母の和を有理化すると差になる」仕掛けは、分母が (差が2)なら と2つ飛びの望遠鏡になる、というように自在に変形できる。また各項 は約 — この観察を逆向きに使うと、 程度と評価する不等式(最難関編の定番)につながる。

各項を有理化すると 。和は望遠鏡的に打ち消し合い

別解

部分和を予想して帰納法で確かめる(答えから逆走する)。 最初の数項を足してみる。

と予想できる。帰納法で確かめると

(2項目は有理化。)予想が再生産されて閉じる。

一括の望遠鏡(本解)が見えないときでも、「数項計算 → 形を予想 → 帰納法」は必ず前に進める迂回路だ。なお似た形の 等式にならず、不等式ではさむしかない(最難関編の類題)— 分母が「隣の和」だからこそ、ぴったり消える。

ポイント

  • (有理化)。
  • 差の和は望遠鏡的に打ち消し合う。
  • 残るのは

よくある間違い

  • 有理化の符号を誤って (負)にする(分子分母に掛けるのは「大きい方−小さい方」)。
  • 望遠鏡の生き残りを 絡みと勘違いする(最後の項は 、生き残りは と先頭の )。
  • 項数(99項)を100項と数える(分母は から )。