数学I / 実数と1次不等式
入れ子の絶対値を含む不等式
問題
不等式 を解け。
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外側の絶対値から 枚ずつはずす。 は 。中に残った の不等式を、 つの条件に分けて解く。
解答・解説
方針
外側の絶対値からはずす:。 だから 。さらに と を各々解いて両方を満たす をとる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 入れ子の絶対値は、外側から 枚ずつ外す。。
外側を外すと 、すなわち 。内側の絶対値だけの不等式になった。
これを つに割る。()と ( または )。両方を満たす が答えだ。
① 外側をはずす。 は
② 内側を 条件に分ける。 から 、すなわち 。 から または 、すなわち または 。
③ 両方を満たす をとる。 かつ( または )より
まとめ:入れ子の絶対値は「外側から 枚ずつ」。はずすたびに不等式が増えるので、最後は つの条件を同時に満たす をていねいにとる。 は「 からの距離が と の間」と読むと、答えが を中心に左右へ 区間になることも納得できる。
発展 — 一歩先へ。 絶対値を 重に入れ子にした のグラフは、山と谷が増えたジグザグの折れ線になる。外側から 枚ずつ開く(または内側から置換する)と、解が複数の区間に分かれて現れる。入れ子の深さだけ場合が増える、絶対値の階層構造の練習だ。
または
別解
別解 — とおいて段階に分ける(苦手な人向け)。 入れ子を一度に扱わず、()と置換する。すると不等式は 。
これは が から距離 未満、すなわち 。
を に戻すと 。これは「 が から距離 より遠く、 より近い」。数直線で を中心に、半径 の外・半径 の内、という本のドーナツ状の帯。
外側から外す(本解)のと同じだが、 と一度置換すると「 という素直な形」になり、 の条件( は自動的に満たす)も確認しやすい。中心 からの距離で読むと、 つの区間が左右対称に出るのも見える。
ポイント
- 外側 を ではずし 。
- と を両立させ、 区間 と を得る。
よくある間違い
- 外側の絶対値 を に開く際、 の代入を誤る。
- を つ( と )に分けず、片方だけ解く。
- の解( または )の“または”を“かつ”と取り違える。