数学I / 実数と1次不等式
絶対値を含む方程式(右辺に文字)
問題
方程式 を解け。
ヒントを見る
と の中身が になる を境に、 つの区間に分ける。各区間で絶対値を外し、出た解がその区間に入るかを必ず確かめる。
解答・解説
方針
絶対値の中身が になる を境に区間を つに分け、各区間で絶対値を外して 次方程式を解く。出た解がその区間に入るかを必ず確認する。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 絶対値は「中身が になる点で場合分け」が基本。 と の符号が変わる で区間を つに分ける。
各区間で絶対値を外すと、ただの 次方程式。、、 で と等しくなる を求める。
大事なのは検算。出た解が「その区間の中にあるか」を必ず確かめる。区間の外に出た解は捨てる。
① のとき。 。方程式は 、、。これは を満たさないので不適。
② のとき。 。、、。これは を満たすので適。
③ のとき。 。、、。これは を満たすので適。
よって 。
まとめ:絶対値の方程式は「境目で区間分け → 各区間で外す → 区間チェック」。右辺に が入るタイプは、区間の端(ここでは )が答えになったりならなかったりするので、採否の確認が生命線になる。
発展 — 一歩先へ。 右辺を の直線に変えると、傾き の直線が“皿型”の折れ線と何回交わるかで解の個数が変わる。傾きが の斜面より緩い()ので、直線は各斜面と高々 回ずつ交わる。左辺と右辺のグラフの交点で数える見方は、絶対値方程式の万能の道具だ。
別解
別解 — 左辺を折れ線グラフとして図で捉える(視覚で納得するルート)。 のグラフを描く。 では傾き 、 では平ら()、 では傾き の“皿型”の折れ線。
一方 は傾き の直線。この つのグラフの交点の 座標が解だ。
- 平らな部分()と直線 の交点: で (区間 に入る)。
- 右上がり部分()と直線: で (区間 に入る)。
- 左下がり部分は直線と交わらない(傾きの関係で)。
交点は の つ。場合分けで解く(本解)のと同じだが、グラフにすると「なぜ 解か」「なぜ左側に解がないか」が一目で分かる。右辺が動く()問題こそ、 つのグラフの交点で見ると迷わない。
ポイント
- 境目 で 区間に分け、各区間で絶対値を外す。
- 得た解がその区間に属するかを必ず確認する(①の は不適、②の は適)。
よくある間違い
- 場合分けした各区間で出た解が、その区間内にあるかの確認を飛ばす(区間外の解を拾う)。
- 絶対値を外すときの符号を誤る( で 、)。
- での方程式 の解 が区間の端であることを見落とす(重複して数えない)。