数学I / 実数と1次不等式
絶対値を含む不等式
問題
次の不等式を解け。
(1)
(2)
(3)
ヒントを見る
は『 と の間』(はさむ)、 は『 より小 または より大』(外側)。 か かで、間か外かが決まる — 数直線でイメージしよう。
解答・解説
方針
絶対値の不等式には2つの型がある。
『』(小さい)は、 が と の間、つまり (内側)。
『』(大きい)は、 が より小さいか より大きい、つまり または (外側、2つに分かれる)。
『小さいは間、大きいは外』と覚えよう。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 絶対値の不等式は つの型しかない。「小さいは間、大きいは外」と覚える。
- (小さい)→ は と の間:
- (大きい)→ は より小さいか より大きい: または (外側 つに分かれる)
型を取り違えると答えが正反対になる。まず不等号の向きを見て、どちらの型かを宣言してから解き始めよう。
『 は間、 は外』と覚える。
(1)
は『間』の型。
(2) も『間』の型。中身 が と の間。
各辺に1を足して
(3)
は『外』の型。中身 が より小さいか、 より大きい。
から 。 から 。
よって または 。
まとめ:『小さい()は間、大きい()は外』— この一言で、2つの型を迷わず使い分けられる。
発展 — 一歩先へ。 「外」の型の答えを と 本に書くのは誤り — そんな は存在しない( より小さくて より大きい数はない)。 つの範囲は離れているので、必ず「または」でつなぐ。 本にまとめられるのは「間」の型だけ、という書き方の非対称に注意したい。
この「かつ / または」の区別は、次の単元(集合と命題)で (共通部分)と (和集合)として正式化される。絶対値の不等式は、集合の言葉を必要とする最初の場面 — 数直線に描いた帯とその外側が、そのまま集合の絵になる。
(1) (2) (3) または
別解
「間」と「外」を暗記する代わりに、距離の絵で毎回その場で導けばよい。
は「 と の距離が 以内」。中心 から左右 ずつの帯が答えだ。
中心 距離 — 計算はこれだけ。
(3)の は「 と の距離が より大きい」( なので中心は )。中心から 以上離れた場所 — 帯の外側だ。
「近い = 中心のまわりの かたまり」「遠い = 両端に散った つ」— 距離の絵では、型の違いが当たり前の事実になる。「間」「外」という言葉は、この絵に名前をつけただけだ。
中心の読み取りだけ注意。 の中心は ではなく ( と書き直す)。ここを取り違えると帯の位置がずれる — 符号を反転して中心、と覚えておこう。
ポイント
- は間:
- は外: または
- 『小さいは間、大きいは外』と覚える
よくある間違い
- 『外』の型()を、間()としてしまう
- (3)で か の一方を落とす
- の中心を と読む(中心は 。 と書き直して確認)