数学I / 実数と1次不等式
1次不等式の解法
問題
次の1次不等式を解け。
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ヒントを見る
文字を左・数を右に集めるのは方程式と同じ。ただし1つだけ違うルール — の係数が負のとき、両辺を割ると不等号の向きが逆になる。(3)は 倍、(4)は分母をはらってから。
解答・解説
方針
1次不等式は、方程式とほとんど同じように解ける。文字を左、数を右に集めて、最後に の係数で割る。
ただし1つだけ大事なルール — 負の数で割る(かける)ときは、不等号の向きが逆になる。ここが方程式との唯一の違いで、いちばんのミスどころだ。
小数や分数が混じったら、先に10倍したり分母をはらったりして、整数の式に直すとラク。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 次不等式は、方程式とほとんど同じように解ける — 文字を左、数を右に集め、最後に の係数で割る。
ただしたった つだけ違うルールがある。
負の数で割る(かける)ときは、不等号の向きが逆になる。
ここが方程式との唯一の違いで、最大のミスどころ。(3)は係数が負になるので、この反転が起きる — 割る瞬間に「今、負で割ったか?」と自問する習慣をつけたい。
(1) 文字を左、数を右に集める。
の係数3は正なので、割っても不等号はそのまま。
(2) カッコを外して整理する。
ここで (負)で割るので、不等号の向きが逆になる。
(3) 小数があるので、まず両辺を10倍して整数にする。
(負)で割るので向きが逆になり
(4) 分数があるので、両辺に分母をはらう(15倍して整数に)。
(負)で割って向きが逆になり
『負で割ると不等号が逆』— これだけは絶対に忘れないこと。
発展 — 一歩先へ。 検算は境界と内側の 点で。(1)の答え なら、境界 で両辺が等しくなるか(、 ✓)、内側の で不等式が成り立つか( ✓)、外側の で成り立たないか( ✗)を確かめる。 点チェックで、向きの間違いは確実に捕まる。
移項(足し引き)では反転しない、というのも大事な非対称だ。 の両辺に何を足しても大小は変わらない(数直線を平行移動するだけ)。反転するのは「かける・割る」で負を使うときだけ — 操作ごとに何が起きるかを区別できれば、不等式は方程式と同じ気楽さで扱える。
(1) (2) (3) (4)
別解
不等号が反転する理由を、数直線の絵で 度だけ納得しておこう。二度と迷わなくなる。
は明らかに正しい。両辺に をかけると と になる。数直線で見ると、 は より左にある — つまり 。
マイナスをかける 数直線を左右にひっくり返す。ひっくり返せば大小関係も逆になる — 当たり前の話だ。
反転を避ける書き方もある。(3)の で、 を左に集めると (負の係数)になる。ここで反転が必要だ。
だが を右に集めれば
正の で割るので反転しない — 答えは (左右を読み替えるだけ)。
「 の係数が正になる側へ集める」— 反転のルールを使わずに済ませる、実戦的な回避術である。
ポイント
- 1次不等式は方程式と同じく、文字を左・数を右に集める
- 負の数で割る(かける)と、不等号の向きが逆になる
- 小数は10倍、分数は分母をはらって、整数の式に直す
よくある間違い
- 負で割るとき、不等号の向きを変え忘れる(最頻ミス)
- 小数・分数をはらうとき、一部の項にかけ忘れる
- 移項しただけ(足し引き)で不等号を反転させる(反転するのは負でかける・割るときだけ)