数学I / 実数と1次不等式
整数部分・小数部分
問題
の整数部分を 、小数部分を とする。
(1) と の値を求めよ。
(2) の値を求めよ。
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を連続する2つの平方数の ( と )ではさむと整数部分がわかる。小数部分は『元の数 − 整数部分』。(2)は を因数分解すると代入が楽。
解答・解説
方針
は くらいの数。整数部分は『それより小さい最大の整数』、小数部分は『元の数 − 整数部分』だ。
まず が2と3の間にあることを、 で確かめる。すると整数部分 、小数部分 。
(2)は を代入するが、 と因数分解すると、和と差のかけ算になってきれいに計算できる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 小数部分を「」のような近似値で書かないこと — これが最大の急所だ。
まず整数部分を挟み撃ちで確定する。、つまり だから整数部分 。
小数部分は「もとの数 整数部分」— 式のまま と書く。この正確な表現を保つから、(2)で ときれいな整数が出る。近似値では にはたどり着けない。
(1) がどの整数の間にあるかを調べる。、 で、 だから
よって整数部分は
小数部分は『元の数 − 整数部分』なので
(2) に をそのまま代入すると計算が大変。そこで と因数分解してから代入する。
は和と差のかけ算だ。
因数分解してから代入すると、和と差のかけ算で根号が消えてラクになる。
発展 — 一歩先へ。 小数部分 には、必ず という性質がある()— 答えが出たら「 と の間か」を確かめるだけで、整数部分の取り違え(挟み撃ちの失敗)が検出できる。
挟み撃ち の技術は、無理数の大きさを掴む基本手段。 なら ()、 なら — 近い平方数で挟むという一手で、どんな根号の整数部分も暗算で出せる。
(1) 、 (2)
別解
(2)は、代入する前に の満たす方程式を作っておくと、計算が一瞬で終わる。
を移項すると 。両辺を 乗して根号を消すと
求める式そのものが出てきた — 代入も展開もせずに が手に入る。
種明かしはこうだ。 は 次方程式 の解 — つまり には「 は 」という性質が最初から備わっている。問題は、その性質をそのまま聞いていたのだ。
もちろん、力ずくで別々に計算しても答えは出る。
足すと と が打ち消し合って
どの道でも根号は消えて になる。だが力ずくでは途中に という無理数が現れ、最後に偶然のように消える。方程式ルートなら、根号は最初の 乗で消えて二度と出てこない。
「無理数を、根号を含まない方程式の解として捉える」— この目を持つと、 や を聞かれても で次数を下げるだけで答えが出る。
ポイント
- 整数部分 = それより小さい最大の整数、小数部分 = 元の数 − 整数部分
- は より2と3の間
- と因数分解してから代入するとラク
よくある間違い
- 小数部分を具体的な小数と誤解する(正しくは という式のまま)
- (2)で因数分解せず代入して、計算をこじらせる
- 整数部分を「四捨五入した整数」()とする(小さい方の整数 が正しい)