数学I / 実数と1次不等式
平方根の計算
問題
次の式を計算せよ。
(1)
(2)
(3)
(4)
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(1)は の中を『平方数 × 残り』に分けて などにそろえる。(2)は 。(3)は和と差の積、(4)は2乗の展開 — それぞれどの公式か見分けよう。
解答・解説
方針
平方根の計算のコツは、まず の中を小さくすること(中を素因数分解して、2乗を外に出す)。
(1)は のようにそろえると、同じ どうしで足し引きできる。(3)は和と差のかけ算、(4)は2乗の公式が使える。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 平方根の計算は、まず「根号の中を小さくする」— 中を素因数分解して、 乗を外に出す。
のように整えると、(1)は全部が の仲間になり、係数どうしの足し引きになる。
(3)(4)は展開公式がそのまま使える。 を つの数と思えば、和と差の積・ 乗の公式は根号でも同じように働く。
(1) まず の中を小さくする。
同じ どうしになったので、係数を足し引きできる。
(2) の中を小さくしてからかける。
(3) 和と差のかけ算 。
(4) 2乗の公式 。
まとめ: のように、2乗すると根号が外れる。まん中の を忘れずに。
発展 — 一歩先へ。 (3)の答えが と根号が消えたのは、和と差の積が と 乗で根号を外すから。この「共役をかけて根号を消す」現象が、次の分母の有理化の原理になる — 今日の(3)は、明日の技術の予告編だ。
が無理数(分数で書けない)ことは背理法で証明できる、数学史上有名な定理。「 を文字のように扱う」計算は、その無理数を正確に(近似値 ではなく)保ったまま操作するための技術である。 という答えは、 より厳密な表現なのだ。
(1) (2) (3) (4)
別解
根号の扱いを 「 は文字 だと思え」 と読み替えると、ルールが つも増えない。
(1)は — これは という同類項のまとめそのもの。だから 。
「」という誤りは、 とすべきところを「中身を足して」しまったもの。文字で言えば と書くようなルール違反だと分かる。
足し算は同類項どうし、掛け算は中で掛ける — この区別が根号計算のすべてだ。掛け算の方は中で掛けてよいので、(2)は先に中どうしをかけても出せる。
に気づけば一気だ。ただし、かける数が大きくなるので、ふつうは先に根号の中を小さくするほうがラクである。
(4)の も、 に を入れるだけ。、 と根号が消え、まん中の だけが残る。
「根号は新しい数だが、計算のルールは文字と同じ」— この一言で、根号アレルギーの大半は治る。
ポイント
- 平方根はまず の中を小さくする(2乗を外に出す)
- 同じ どうしは、係数を足し引きできる
- 和と差の積・2乗の公式は、根号でも同じように使える
よくある間違い
- を のように足す(中を足してはいけない)
- (4)でまん中の を落とす
- 根号の中を小さくせずに足し引きしようとして、同類項がそろわない