数学I / 実数と1次不等式
1次不等式の文章題(個数と金額の条件)
問題
1個 円のりんごと1個 円のみかんを合わせて 個買う。りんごの個数はみかんの個数以上とし、合計金額は 円以下にしたい。
(1) 買うことのできるりんごの個数をすべて求めよ。
(2) 合計金額が最も高くなるのは、りんごを何個買うときか。また、そのときの合計金額を求めよ。
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りんご 、みかん 。条件は2つ — 『 みかんの個数』と『合計金額 』。両方を満たす の整数範囲を出す。合計金額は が大きいほど高いか安いか、を見て(2)を判断。
解答・解説
方針
りんごを 個とすると、みかんは 個。条件は2つ — 『りんご ≥ みかん』と『合計 ≤ 2900円』。
この2つを不等式にして、両方を満たす の範囲を求める。 は整数。(2)は合計金額を の式にして、その中で最大を探す。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 条件が つある。個数の大小と、金額の上限だ。
だから不等式も 本立てる。連立不等式の文章題だと見抜くことが第一歩。
あとは共通範囲の中の整数を、端に注意して拾う。
りんごを 個買うとすると、みかんは 個。
(1) 条件は2つ。まず『りんご ≥ みかん』から
これを解くと 、。次に合計金額を計算する。
『合計 ≤ 2900円』から
これを解くと 、。 は整数なので 。
2つの条件 と を合わせて、。 は整数だから
よって買えるりんごの個数は10個、11個、12個。
(2) 合計金額は で、 が大きいほど高くなる。だから、買える最大の のとき最も高い。
よって、りんごを12個買うとき合計金額が最も高く、2880円。
まとめ:条件が2つある文章題は、それぞれを不等式にして共通範囲をとる。(2)は金額の式が の1次式なので、範囲の端で最大・最小になる。
発展 — 一歩先へ。 合計金額 は の 次式で、許される範囲の端で最大になった。これは線形計画法という考え方の 変数版だ。
変数が つ、たとえばりんご 個とみかん 個を別々に選べる問題になると、条件は座標平面上の領域になる。そして金額 を最大にする点は、その領域の「かど(頂点)」に現れる。
次式は端や頂点で最大・最小をとる。この性質が、生産計画や予算配分の最適化を数式で解く土台になっている。
(1) 個、 個、 個 (2) りんごを 個買うとき、合計金額 円
別解
別解 — 個数を つずつ試して確かめる(苦手な人向けの具体ルート)。 不等式を立てるのが不安なら、りんごの個数を小さい方から順に試す。合計 個だから、みかんは (りんごの個数)で決まる。
- りんご 、みかん :りんごの方が少なく「りんご みかん」を満たさない。合計は 円だが個数条件で不可。
- りんご 、みかん :条件を満たす。合計 円。
- りんご 、みかん :合計 円。
- りんご 、みかん :合計 円。
- りんご 、みかん :合計 円で 円を超える。不可。
下に外れるのは個数( 個ではりんごが少ない)、上に外れるのは金額( 個で 円)。両方を満たすのは 個だ。
合計は個数が多いほど高いので、最大は 個のときの 円。書き出すと、どこで外れるかが目に見える。本解と同じ結論に至る。
ポイント
- 条件が2つ → それぞれ不等式にして共通範囲をとる
- りんご 、みかん 。合計は
- 合計は の1次式 → 範囲の端(最大の )で最も高い
よくある間違い
- 「りんご みかん」の条件を式にし忘れ、金額条件だけで と答えて下限 を落とす。
- を整数に直さず、 を上限に使ったり、 の を含め忘れたりする。
- (2)で合計を の 次式と見ず、範囲の端 を調べないまま、個数が最少の で最も高いと誤る。