数学I / 実数と1次不等式

絶対値を含む方程式・不等式と解の存在条件

★★★ 応用絶対値場合分け1次不等式

問題

次の問いに答えよ。

(1) 不等式 を解け。

(2) 方程式 を解け。

(3) を定数とする。 の方程式 が実数解をもつような の値の範囲を求めよ。

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(2)(3)の は『数直線上で からの距離の和』と読める。この見方だと最小値がすぐわかり、 が解を持つ条件も見える。(1)は右辺に があるので とはさむ。

解答・解説

方針

(1)は右辺に があるので、 の形(『』を でも同じように)にして解く。

(2)(3)は が『2点(2 と −3)からの距離の和』を表す、と見るのがカギ。 の位置で場合分けするか、距離の意味で考える。(3)は距離の和が最小になる値を調べる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 (2)は中身の符号が変わる点が つ — 数直線が つの区間に割れる、と先に見取り図を描く。(3)の解の存在条件は、左辺を「 点からの距離の和」と読むと、最小値との大小比較に言い換えられる。

x−9/2−327/2区間内では和が常に 5
|x−2| + |x+3| は「x から 2 までの距離」+「x から −3 までの距離」— 和が 8 になる点は両外側に 1 つずつ
公式( が文字でも同じ。ただし が必要)

(1) なので(ここでは )

左は から 。右は から 。両方合わせて

(2) は、数直線上で点 から までの距離と、 までの距離の和だ。 の位置で場合分けする。 のとき

これが8なら (これは を満たす)。 のとき

これは定数5で、8にはならない(この範囲に解なし)。 のとき

これが8なら (これは を満たす)。よって

(3) (2)の計算からわかるように、 の間ではずっと5(最小値)、その外では5より大きくなる。つまりこの式は5以上のすべての値をとる。だから が5以上なら実数解をもつ。

まとめ: を『2点からの距離の和』と見ると、最小値5(2点間の距離)がすぐわかる。

(1) (2) (3)

別解

(2)は、 の各場合を直接解いてもよい。 から から 、とまとめて書ける。

ポイント

  • ( が入っても同じ)
  • は2点(2 と −3)からの距離の和
  • 距離の和の最小は2点間の距離5。 で解をもつ

よくある間違い

  • (2)で の範囲(値が定数5)を見落とす
  • (3)で最小値5を求めず、 の範囲を出せない