数学I / 実数と1次不等式
整数部分・小数部分と式の値
問題
とする。
(1) の整数部分と小数部分を求めよ。
(2) の小数部分を とするとき、 の値を求めよ。
(3) の小数部分を求めよ。
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まず有理化して を『整数』に。平方数ではさんで整数部分・小数部分を出す。(2)は の変形。(3)は を有理化して、その整数部分・小数部分を考える。
解答・解説
方針
まず を有理化して見やすくする()。 が2と3の間なので、 は5と6の間 → 整数部分5、小数部分 。
(2)は を作ると根号が消える。(3)は を有理化して、その整数部分・小数部分を同じ手順で求める。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 分数のままでは何も始まらない。まず有理化して の正体を見えるようにする。
有理化すると 。 の大きさから整数部分と小数部分が読める。
(2)は式の形に注目する。 がちょうど根号 になりそうだ。値の形に合わせて、 乗する近道を探す。
(1) を有理化する。
は なので
よって整数部分は5、小数部分は
(2) になるので、 を作る。左辺は なので
両辺から4を引いて
(3) を有理化する。
が なので、 の大きさは
、 なので、 は1と2の間 → 整数部分は1。小数部分は元の数から1を引いて
まとめ:整数部分・小数部分は『有理化して大きさを調べる → 整数部分を決める → 元の数から引く』の流れ。何度でも同じ手順で求められる。
発展 — 一歩先へ。 の逆数 が、また を含む同じ顔の数になったのは偶然ではない。
に対して「整数部分を引く 逆数をとる」をくり返すと、現れる数がやがて循環する。これが の連分数展開 の周期性で、 が無限にくり返す。
がふたたび の式で書けるのは、この循環の一歩を計算していることにあたる。無理数の小数部分は、こうして循環する構造を隠し持っている。
(1) 整数部分 、小数部分 (2) (3)
別解
別解 — 小数で見当をつけてから式に直す(苦手な人向けの実感ルート)。 記号だけだと不安なら、 の近似値で実際の大きさを見てから、きれいな式にまとめる。
なので 。 と の間だから整数部分は 、小数部分は 。これが とちゃんと合う。
(2) を数で見ると 。ちょうど になる気配がある。正確には を 乗して 。
(3) 。 と の間だから整数部分 、小数部分 。これが と一致する。
数で見当をつけると「どの整数の間か」で迷わない。最後に根号の式へ戻せば、本解と同じ整数部分・小数部分に至る。
ポイント
- まず有理化して大きさを見やすくする
- 整数部分を求め、小数部分 = 元の数 − 整数部分
- と平方を作ると根号が消える
よくある間違い
- 有理化する前に、分数 のままで大きさを判断しようとして整数部分を誤る。
- (3)で の整数部分を、大小を調べずに「 だから は大きい」とだけ考えて などと決めてしまう。
- 小数部分を「元の数 整数部分」で出さず、 のように整数部分から引いて符号を逆にする。