数学I / 実数と1次不等式
根号と絶対値のはずし方(符号の判定)
問題
次の問いに答えよ。
(1) を計算せよ。
(2) のとき、 を、絶対値記号と根号を用いない式で表せ。
(3) のとき、 を簡単にせよ。
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が全問の軸。カギは中身の符号判定 — (2)は から ・・ の符号を1つずつ、(3)は与えられた の範囲から各中身の符号を先に決めてから外す。
解答・解説
方針
(2乗の平方根は絶対値)が全体のカギ。中身の符号を調べて絶対値を外す。
(2)は という条件から、 の符号を1つずつ決める。(3)は の範囲から、 と の符号を決めて絶対値を外す。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 全体を貫く道具は 。
絶対値を外すには、中身の符号が要る。
その符号は、与えられた条件から決まる。
必要な情報を逆からたどると、やるべきことは「条件を使った符号調べ」に絞られる。
を使い、中身の符号で絶対値を外す。
(1) は 。、 なので
足すと
(2) から符号を決める。 なので 、 なので 、。 より なので 。代入して
(3) の範囲では、(正)、(負)。だから 、。
まとめ:絶対値を外すには、まず中身の符号を確実に決めること。条件( や )から1つずつ判断する。
発展 — 一歩先へ。 は、「 乗して平方根をとると符号の情報が消え、大きさだけ残る」ことの表れだ。
一般に、偶数乗の根 は絶対値になり、奇数乗の根 は符号ごと戻る。偶数乗が符号を消すのは だからだ。
数直線で見れば は原点からの距離。 が「 乗して平方根」で距離を測るのと、ぴたりと重なる。
(1) (2) (3)
別解
別解 — 範囲内の代表値で簡単な形を突き止める(苦手な人向けの実感ルート)。 符号の場合分けが不安なら、条件を満たす具体的な数を代入して形を見抜く手がある。
カギは「範囲の中では各絶対値の符号が変わらない」こと。だから中身はどれも符号の決まった 次式で、答えも 次式になる。 次式なら、代表の点をいくつか代入すれば係数まで決まる。
(2) を満たす例として をとる。
で一致する。別の例 でも左辺は 、 とそろう。ここで外した中身 はどれも定数項をもたない。だから全体も定数項なしの の形で、決めるべき係数は の つだけ。この つを 点の代入で連立すれば 、すなわち と決まる。もし定数項があれば未知数は つになり 点では足りない。各項が原点を通る( で値が )おかげで 点で済むわけだ。
(3) の代表として をとると 。 では 。 点 を通る 次式は 。
(1)は文字がなく、 から と直に出る。範囲内では符号が固定される、という一点をおさえれば、本解と同じ 、 に至る。
ポイント
- 。中身の符号で外す
- などの条件から、各式の符号を1つずつ決める
- 負の中身は で外す
よくある間違い
- を無条件に としてしまい、 のとき符号を誤る(正しくは )。
- (2)で の符号を、 から と読み切れず、 のまま外してしまう。
- (1)で を (負の値)のまま外し、 に直し忘れて和がずれる。