数学I / 実数と1次不等式

根号と絶対値のはずし方(符号の判定)

★★★ 応用絶対値根号

問題

次の問いに答えよ。

(1) を計算せよ。

(2) のとき、 を、絶対値記号と根号を用いない式で表せ。

(3) のとき、 を簡単にせよ。

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が全問の軸。カギは中身の符号判定 — (2)は から の符号を1つずつ、(3)は与えられた の範囲から各中身の符号を先に決めてから外す。

解答・解説

方針

(2乗の平方根は絶対値)が全体のカギ。中身の符号を調べて絶対値を外す。

(2)は という条件から、 の符号を1つずつ決める。(3)は の範囲から、 の符号を決めて絶対値を外す。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 全体を貫く道具は

絶対値を外すには、中身の符号が要る。

その符号は、与えられた条件から決まる。

必要な情報を逆からたどると、やるべきことは「条件を使った符号調べ」に絞られる。

公式(ルートを外すと絶対値。中身の符号で場合分け)

を使い、中身の符号で絶対値を外す。

(1) なので

足すと

(2) から符号を決める。 なので なので より なので 。代入して

(3) の範囲では、(正)、(負)。だから

まとめ:絶対値を外すには、まず中身の符号を確実に決めること。条件()から1つずつ判断する。

発展 — 一歩先へ。 は、「 乗して平方根をとると符号の情報が消え、大きさだけ残る」ことの表れだ。

一般に、偶数乗の根 は絶対値になり、奇数乗の根 は符号ごと戻る。偶数乗が符号を消すのは だからだ。

数直線で見れば は原点からの距離。 が「 乗して平方根」で距離を測るのと、ぴたりと重なる。

(1) (2) (3)

別解

別解 — 範囲内の代表値で簡単な形を突き止める(苦手な人向けの実感ルート)。 符号の場合分けが不安なら、条件を満たす具体的な数を代入して形を見抜く手がある。

カギは「範囲の中では各絶対値の符号が変わらない」こと。だから中身はどれも符号の決まった 次式で、答えも 次式になる。 次式なら、代表の点をいくつか代入すれば係数まで決まる。

(2) を満たす例として をとる。

で一致する。別の例 でも左辺は とそろう。ここで外した中身 はどれも定数項をもたない。だから全体も定数項なしの の形で、決めるべき係数は つだけ。この つを 点の代入で連立すれば 、すなわち と決まる。もし定数項があれば未知数は つになり 点では足りない。各項が原点を通る( で値が )おかげで 点で済むわけだ。

(3) の代表として をとると では を通る 次式は

(1)は文字がなく、 から と直に出る。範囲内では符号が固定される、という一点をおさえれば、本解と同じ に至る。

ポイント

  • 。中身の符号で外す
  • などの条件から、各式の符号を1つずつ決める
  • 負の中身は で外す

よくある間違い

  • を無条件に としてしまい、 のとき符号を誤る(正しくは )。
  • (2)で の符号を、 から と読み切れず、 のまま外してしまう。
  • (1)で (負の値)のまま外し、 に直し忘れて和がずれる。