数学I / データの分析

度数分布表からの平均と分散

★★★★ 難関度数分布表平均分散

問題

次の度数分布表について、階級値を用いてデータの平均と分散、標準偏差を求めよ。

階級値
度数
ヒントを見る

度数分布表では、各階級値をその度数の回数だけ足すイメージ。平均は(階級値 × 度数)の合計 ÷ 総度数。分散は「 乗の平均 平均」を、同じく度数で重みづけして。

解答・解説

方針

平均は 。分散は「 乗の平均 平均」で、 乗の平均も度数の重みで計算する。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 度数分布表では、各階級値を「度数の重み」で計算する。まず総度数

平均は

分散は「 乗の平均 平均」。 乗の平均も度数で重みづけ。 を計算する。

公式平均 、分散 (度数 、総度数 )

① 総度数と平均。 総度数

乗の平均。

③ 分散と標準偏差。

まとめ:度数分布表は「階級値 × 度数」で重みづけして合計するのが基本。分散は「 乗の平均 平均」の公式が、度数つきでもそのまま使える。 つの表を作ると計算が整理される。

発展 — 一歩先へ。 仮平均(別解)を使う計算は、「原点をずらしても分散は不変・平均は同じだけずれる」という次式変換の性質そのもの。さらに階級の幅が一定なら「」と幅でも割ると、 が整数になり計算がもっと楽になる(度数分布の平均・分散の高速計算法)。

平均 、分散 、標準偏差

別解

別解 — 仮平均を使って計算を軽くする(得意な人向けの時短ルート)。 階級値の真ん中あたり を「仮平均」にとり、そこからの差 で計算する。 と小さい数になる。

真の平均は

分散は仮平均をずらしても変わらない( 次式変換で は分散に影響しない)。 の分散を計算すると

標準偏差は

階級値をそのまま使う本解より、仮平均 を引くと数が小さくなり、 乗の計算が楽。「分散は原点をずらしても不変」という次式変換の性質を使った、計算量を減らす王道テクニックだ。

ポイント

  • 平均
  • 分散 、標準偏差

よくある間違い

  • 平均を「階級値の平均」とする(度数の重みが必要。)。
  • 乗の平均を計算するとき、度数の重みを忘れる。
  • 分散を「平均の 乗の平均」と逆にする(正しくは 乗の平均 平均)。