入試過去問 / 大阪大学 2026年度 数学(理系)

第5問 さいころの目でつくる分数が整数になる確率

確率整数条件つき確率

出典大阪大学 令和8年度 前期 数学(理系) 第5問

問題文は大阪大学が公表した試験問題からの引用です。解答・解説はtelvia演習ラボが作成したもので、大阪大学が公表したものではありません。

問題

さいころ 個を 回連続して投げ, 回目に出た目を , 回目に出た目を , 回目に出た目を とする.このとき,,, のなかで最大の数を とおき, とおく.

(1) であって, が整数である確率を求めよ.

(2) であって, が整数である確率を求めよ.

(3) が偶数であったとき, が整数である条件つき確率を求めよ.

(配点率 20 %)

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が整数になるには、分母の が分子の を割り切ればよい。最大の数が なら、分母には が含まれる。分子が の倍数になるには、 がどんな数の倍数でなければならないか。

解答・解説

方針

が整数 が を割り切る。最大の数 を1つ固定すると、分母に含まれる で割り切れることから の候補が大きく絞られる。残った候補を1つずつ確かめる。

解答

⓪ 発想(どう考え始めるか) が整数になるのは、分母 が分子 を割り切るときだ。すべての目の組 通りを調べるのは大変なので、割り切れるための必要な条件で候補を絞る。

最大の数が なら、分母には が含まれる。分子 が の倍数になることから、 が何の倍数かが決まり、候補がほとんど残らない。

① (1) のとき。

これが整数になるのは のとき。 通りのうち 通りなので、確率は 。

② (2) のとき、候補を絞る。 3つの目のうち1つは である。 でない2つを とし、目の組を とみる( が でもよい)。 が整数なら、 は の倍数で、特に の倍数である。

が の倍数なら も の倍数、 の倍数なら は の倍数なので、 は の倍数、つまり は の倍数だ。 なので または 。

③ 候補を確かめる。

  • なら で、。整数でない。
  • なら分子は で、 が を割り切るのは が を割り切るとき。 の組 で なので、 だけが条件を満たす。このとき 。

よって目の組は で、出る順番を考えると 通り。確率は 。

123456123456ab
c=6 のときの (a,b) の表。a+b が6の倍数になるのは斜めの破線上の6点(青・赤)だけで、そのうち x が整数になるのは (2,4) と (4,2)(赤)

④ (3) が偶数になる場合の数。 最大の数が になるのは、3つとも 以下で、3つとも 以下ではないときなので 通り。

合わせて 通り。

⑤ で が整数になる場合。 のとき、② と同じく目の組を ()とすると、 は の倍数で、 は の倍数。 なので または 。

  • なら で、。整数でない。
  • なら で、。整数になる。

目の組 の並べ方は 通り。

のとき、目の組を ()とすると、 は の倍数で、 は の倍数。 なので 、 で、。整数にならない。

⑥ 条件つき確率。 が偶数で が整数になるのは 通りなので

まとめ:分母に含まれる で割り切れることから が の倍数に絞られ、候補は数個しか残らない。残りを1つずつ確かめ、並べ方の数を掛けて数えた。

発展。 さいころの目の範囲で が整数になる組は、並べかえを除くと 、、、、 の5つだけである。3つの数を同じ倍率 で大きくすると、 は 倍になる。 で だから では 、 で だから では と、組が2つずつ対応している。

答

(1) (2) (3)

別解

別解:(2) を表で確かめる。 として、 を から まで並べた の表をつくる。本解と同じ理由で は の倍数でなければならないので、調べるのは表の斜めの線 と、右上の角 の6か所だけになる。

その6か所で を計算すると、整数になるのは の2か所。 が出るのは1回目、2回目、3回目のどれでもよく、 はすべて異なるので、並べ方は全部で 通りになる。本解と同じ である。

表にすると、割り切れる条件がどれだけ候補を減らしているかが一目で分かる。 か所のうち、確かめる必要があるのは6か所だけだ。

ポイント

  • が整数 が を割り切る。
  • 最大の数 が や のとき、 が の倍数になることから は の倍数。
  • が偶数になるのは 通りで、そのうち が整数になるのは 通り。

よくある間違い

  • (2) で目の組 の出る順番( 通り)を掛け忘れ、確率を とする。
  • (3) の条件つき確率の分母を のままにする。 が偶数になる 通りで割る。
  • の場合の を見落とす、または の で を整数と勘違いする。