数学II / 式と証明
条件つきの最小値(相加・相乗平均)
問題
を正の実数とし、 を満たすとする。 の最小値を求めよ。
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、 とおくと、 乗の和は で下から押さえられる。 を の条件で評価する。 の最小は。
解答・解説
方針
対称性から で最小と見当をつけ、それを不等式で裏づける。 乗の和 を使い、 を相加・相乗平均で下から評価する。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 対称な条件()と対称な式なので、 で最小と見当がつく。それを不等式で裏づける。
乗の和には (等号 )が使える。、 とおくと、和 。
を相加相乗平均などで下から評価する。 の下で (等号 )。あとは組み立てれば最小 。
① 乗の和を下から押さえる。 、 とおくと
② を評価する。 。 より 、よって 。ゆえに
③ まとめる。
④ 等号の確認。 すべての等号は かつ 、すなわち のとき同時に成り立つ。このとき値は 。よって最小値は 。
まとめ:対称な条件つき最小は「等しいときが最小」と見当をつけ、不等式で裏づける。 乗の和は で、 は ()で下から。等号がすべて でそろうことの確認が仕上げ。
発展 — 一歩先へ。 対称式の最大最小は「和と積で 変数化」が定石。(和固定)なら積 が を動き、対称式はすべて の関数。凸性(または微分)で端 ()か端 のどちらで最小最大かが決まる。制約付き最適化の基本パターンだ。
( のとき)
別解
別解 — を 変数にして 次関数に帰着(苦手な人にも見通しのよいルート)。 を使い、対称式を積 で表す。 が正で和が だから、(相加相乗、 最大は )。
を で書き換える。、、 など交差項も で書ける。整理すると与式は
で は減少関数(微分すると負)。だから最小は 最大の 、すなわち 。。
を使う本解に対し、 の 変数関数に落とすと、最小がどこで起こるか(端 )が単調性から確実に分かる。対称式は「和と積」で 変数化するのが常道だ。
ポイント
- 、。
- 最小 、等号 。
よくある間違い
- 対称性から で最小と“見当”をつけただけで、不等式で裏づけない。
- の係数()を誤る。
- ( の下で)の評価を忘れ、 を下から押さえられない。