数学II / 積分の考え

3次曲線と接線で囲む面積

★★★ 応用面積接線

問題

曲線 の点 における接線が、曲線と再び交わる点を求め、曲線と接線で囲まれた部分の面積を求めよ。

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接線と曲線の交点の方程式は、接点で重解をもつはず — 因数分解はそこから進む。面積の被積分関数は符号が一定になる形なので、絶対値の処理は見た目より楽。

解答・解説

方針

まず接線を求める。曲線と接線の交点方程式は、接点で重解になるので の形に因数分解できる。囲む面積は「曲線 − 接線」の絶対値を、接点から再交点まで積分する。区間で符号が一定なので絶対値が外せる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 まず接線を作り、曲線との交点を求める。

曲線と接線の交点方程式は、接点で重解になる。だから と因数分解でき、再交点 が読める。

囲む面積は、曲線から接線を引いた差を接点から再交点まで積分する。

この差は の形で、区間で符号が一定。だから絶対値はそのまま外れる。「接する 重解」を面積計算に活かすのが発想の核だ。

重要曲線と接線の交点は接点で重解 → 。この符号が一定なので絶対値が外れる

① 接線を求める。 。点 を通り

② 再交点を求める。 より 。接点 は重解。

再交点は

③ 面積を積分する。 (この区間で )。よって曲線が上、絶対値はそのまま外れる。

④ 代入して計算する。

xyO接点(1,1)再交点(-2,-8)
y=x^3 と接線 y=3x-2。接点(1,1)・再交点(-2,-8)、囲む面積 27/4

まとめ: 次曲線と接線の面積は「接点が重解」がカギ。 は接点から再交点まで符号一定なので、絶対値を外してそのまま積分できる。

発展 — 一歩先へ。 は奇関数で、原点(変曲点)に関して点対称。この対称性が接線と面積にも現れる。

接点を反対側の にとると、そこでの接線 は曲線と で再び交わる。この接線と曲線が囲む部分は、はじめの図形を原点まわりに 回した(点対称に写した)ものだから、面積は等しく

一般に、 次曲線の接線と曲線が囲む面積や再交点の位置には、変曲点まわりの点対称が効く。接点と再交点は変曲点をはさんで反対側にあり、接点を対称に動かすと図形も対称に動く。 つの面積が分かれば、対称な相手も同じだと分かる。

再交点 、面積

別解

別解 — 交点を解と係数の関係で出す(得意な人向けの視点)。 再交点を求めるのに、因数分解をせずに済ませる。

接線は 。曲線との交点方程式は 。この式には の項がない。 次方程式で の係数が なら、 つの解の和は になる。

接点 は接するから重解、つまり解 つ分もつ。残りの解を とすると、解の和は 。よって 、再交点は

面積は本解と同じく 。因数分解に頼らず、解と係数の関係だけで再交点が出るのがこのルートの強み。この見方だと、接点を にとっても再交点はいつも だと一目で分かる。

ポイント

  • 接線と曲線の交点方程式は接点で重解。
  • で符号一定 → 絶対値が外れる。

よくある間違い

  • 接線と曲線の交点で「接する 重解」を使わず、 を因数分解できずに止まる。
  • 再交点 を求めずに、積分区間を接点 までの片側だけにしてしまう。
  • で曲線と接線の上下を取り違え、面積を負の値で出す。