数学I / 図形と計量

立方体の対角線と底面のなす角

実戦編図形と計量空間図形三角比正射影単元横断

問題

辺の長さ の立方体について、 つの対角線(向かい合う頂点を結ぶ線分)と底面がなす角を とするとき、 の値を求めよ。

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対角線の長さは 。底面への影(底面の対角線)は

解答・解説

方針

対角線とその底面への正射影(底面の対角線)で直角三角形を作る。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 「直線と平面のなす角」の定義は、直線とその平面への正射影がなす角。

立方体の対角線の正射影は、底面の対角線だ。対角線(長さ )・その影(長さ )・高さ()で直角三角形ができる。

— 有理化して 。空間の角は「射影で直角三角形を作る」が合言葉になる。

重要線分と平面のなす角 について

① 対角線と影の長さ。 立方体の対角線の長さは 。この対角線の底面への正射影は底面の対角線で、長さ

対角線・影・立方体の高さ()が直角三角形をなし

θ
立方体の対角線 O→(1,1,1) と底面のなす角θ。cosθ=(底面の対角線√2)/(対角線√3)=√6/3

まとめ 対角線 、底面への影 で直角三角形。。空間図形を直角三角形に帰着する計量。図形と計量(空間)の融合。

発展 — 一歩先へ。 「直線と平面のなす角=正射影との角」が最小の角である理由: 平面内の任意の直線との角 ( は影とその直線の角)を満たし、 から 。この「3つの余弦の積の関係」は、空間の角の計算(二面角・直線と直線)を平面に分解する基本原理で、数Cのベクトルで内積として一本化される。

対角線の長さは 、底面への正射影(底面の対角線)の長さは

別解

成分の内積で(ベクトルの先取り)。 立方体を座標に置くと、対角線は 、その底面への正射影は 。2本のなす角が求める だから

直角三角形(本解)と同じ値だ。

内積の公式は数Cの道具だが、「空間の角=ベクトルの内積」という翻訳を早めに知っておくと、射影が描きにくい斜めの角でも機械的に計算できる。逆に本解の「影/斜辺」は、内積計算の図形的な意味( の影)を教えてくれる — 2つの道は同じ1枚の直角三角形を、図と成分から見ている。

ポイント

  • 線分と平面のなす角は正射影(影)で測る。
  • 対角線 、底面への影

よくある間違い

  • 「直線と平面のなす角」を、平面内の適当な直線との角と混同する(定義は正射影との角=最小の角)。
  • 対角線の長さ と底面の対角線 を取り違えて の破綻に気づかない。
  • と答えて、問われた に直さない。