数学I / 図形と計量

空間での測量(塔の高さ)

★★★★ 難関測量空間図形三平方

問題

水平な地面に垂直に立つ塔 ( が地面、 が頂上)がある。地面上の 地点 から塔の頂上 を見上げた仰角は、 であった。(m)で、 のとき、塔の高さ を求めよ。

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高さ とおくと、各地点から塔の足 までの水平距離が仰角で の式になる。地面の三角形 は直角三角形。三平方で の方程式を作る。

解答・解説

方針

塔の高さを とおく。仰角から地面上の距離を で表す:()、()。地面の三角形 の直角三角形だから、三平方で

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 塔の高さを とおく。仰角から、地面上の と塔の足 の距離を で表す。

の仰角 から 、すなわち の仰角 から

地面の三角形 。三平方の定理 から が決まる。

重要垂直な塔と地上の点は直角三角形をなし、仰角 のとき(水平距離)(高さ)

① 水平距離を で表す。 とおく。 で仰角 だから

仰角 だから

QABPh
塔 PQ は垂直。AQ=h(仰角45°)、BQ=h√3(仰角30°)、∠AQB=90°。地面の直角三角形で三平方

② 地面の直角三角形で三平方。 だから

③ 高さを求める。 より 。よって塔の高さは (m)。

まとめ:空間の測量は「高さを とおき、仰角で水平距離を の式に、地面の三角形で関係式を 本」。塔が垂直だから足 での角がすべて直角になり、 が素直に で書けるのがポイント。

発展 — 一歩先へ。 空間の測量は「垂直面の直角三角形(仰角と高さ・距離)」と「水平面の三角形( 地点と塔の足)」を組み合わせる。 地点からの仰角と 地点間の距離が分かれば、塔の高さが求まる。GPS や三角測量の原理も、複数地点からの角度で位置を決めるこの発想の延長にある。

(m)

別解

別解 — 塔を軸に「 で真上、 で緩い」比を先に読む(直感で捉えるルート)。 仰角 は「水平距離 高さ」の特別な角。だから は塔の足 から高さ と同じだけ離れている()。

仰角 は「水平距離 高さ 」。-- の直角三角形の比 から、 は塔から 離れている。

地面で が直角三角形()をなすので、 は斜辺。 から

を計算する(本解)のと同じだが、()と ()の“有名な直角三角形の比”を覚えていれば、水平距離が と即座に書ける。空間の測量は「垂直面の直角三角形で高さと距離を結び、地面の三角形でつなぐ」のが定石だ。

ポイント

  • 仰角から
  • 地面の直角三角形で

よくある間違い

  • 仰角と水平距離の関係を誤る()。
  • 地面の三角形 が直角三角形()であることを使わない。
  • から の計算を誤る。