数学I / 数と式
無理数を解にもつ整数係数方程式
問題
を解にもつ、整数を係数とする最も次数の低い方程式を1つ求めよ。
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を2乗すると が残る。その を含む項だけを片側に集めて、もう一度2乗すると根号が消える。次数はいくつになるか。
解答・解説
方針
根号を分離しながら2乗を繰り返す。 から を分離し、もう一度2乗して根号を消す。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 無理数を解にもつ整数係数方程式は、「根号を含む項を片側に集めて2乗する」操作を、根号が全部消えるまで繰り返して作る。
を2乗すると、 という新しい根号が出る。それだけを孤立させて、もう一度2乗する。独立な根号2つを消すには2回の2乗が要るから、次数は になる見込みだ。
① 1回目の2乗。
② 根号を分離する。 を含む項を片側に集める:
③ 2回目の2乗。 両辺を2乗して根号を消す:
これは整数係数で、 を解にもつ。 という独立な2つの無理数を含むため、より低い次数の整数係数方程式では表せず、4次が最小である。
まとめ: 根号を1種類ずつ孤立させて2乗する。2乗のたびに次数が倍になり、独立な根号2つで4次に到達する。得られた は の4つすべてを解にもつ。
発展 — 一歩先へ。 整数係数の方程式は、 を解にもつなら、符号を変えた「4兄弟」 を全員解にもってしまう(2乗の操作が符号の区別を消すから)。この「共役はセットで現れる」という現象は、大学で学ぶ体とガロア理論の入り口になっている。
別解
4兄弟をまとめて掛ける(答えの構造が見えるルート)。 逆転の発想で、解にしたい数の「仲間」を先に全員そろえ、積を作ってしまう。
の符号違い4つ を解にもつ4次式は
前の2つと後ろの2つを、それぞれ「和と差の積」でまとめる:
もう一度、和と差の積( を共通部分とみる):
根号が2段階できれいに消え、整数係数になった。「2乗を繰り返す」本解と同じことを、因数の側から見たルートだ。なぜ4次で、なぜ他の3つも解になるのか。答えの構造が、この積の形にすべて書いてある。
ポイント
- 、 を分離。
- で根号消去。
- (4次が最小)。
よくある間違い
- 1回の2乗 で「整数係数の2次方程式が得られた」と誤認する。右辺にまだ根号が残っている。
- の展開で定数項を とせず落とす。最後の がこの式の顔。
- できた4次式に を代入して検算しない。、 から ✓ まで確かめる。