数学I / 2次関数のグラフと最大・最小

対称式の値域(2次形式)

最難関編対称式値域

問題

実数 を満たすとき、 のとりうる値の範囲を求めよ。

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対称式は の言葉に。拘束も目標も で書け、 を代入すると 変数 に。 の範囲は「 が実数」から。

解答・解説

方針

とおくと拘束は 、目標は の範囲を実数条件 から出す。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 拘束も目標も対称式だ。こういうときは、基本対称式 よりも、 の言葉で書くと見通しがよい。

拘束は 、目標は を代入すれば、目標は だけの式になる。

あとは のとりうる範囲を、「 が実数」という条件から出せばよい。

重要実数条件: ( の言い換え)。対称式の値域は、この条件が変数の範囲を決める

で書き換える。 とおく。拘束 、目標 より

の範囲。 が実数だから 。すなわち だ。

  • のとき: 。よって
  • のとき: 。よって

あわせて (端は が実現)。

③ 目標の範囲。 の減少関数。 で最大 で最小

まとめ: 対称式は に翻訳する。拘束と目標がともに の1次で書けるから、 の代入で1変数に落ちる。 の範囲は実数条件 から出る。2次形式の値域問題の典型だ。

別解

和と差の座標に乗り換える(得意な人向け)。 とおくと、対称式はきれいに割れる。 だから、拘束は

目標は

拘束から ()。代入して

から まで動くので、値域は から 。最小は ( の方向)、最大は ( の方向)で起こる。

拘束の曲線は、 座標で見ればまっすぐな楕円 だ。斜めに置かれた2次式は、45°回した座標(和と差)で対角化される。数Cで学ぶ主軸変換の、いちばん素朴な形である。

ポイント

  • 変数化。
  • 実数条件 の範囲、

よくある間違い

  • (基本対称式)で始めると、拘束が 、目標が と2文字のまま残って迷子になる。 を使えば両方が の1次。
  • 実数条件 を書かずに を自由に動かす。 の範囲 はこの条件から出ている。
  • 端の実現例()の確認を省く。範囲の両端は、達成できて初めて範囲になる。