数学I / データの分析

四分位数・四分位範囲と外れ値

★★★★ 難関四分位数四分位範囲外れ値箱ひげ図

問題

次の 個のデータ(小さい順)がある。

四分位数 、第 四分位数 、第 四分位数 、四分位範囲を求めよ。また、「 より小さい値、または より大きい値」を外れ値とするとき、外れ値をすべて求めよ。

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個の中央値は 番目。それを除いた下半分・上半分それぞれの中央値が 。四分位範囲 。外れ値の境界 (四分位範囲)と (四分位範囲)を計算する。

解答・解説

方針

個(奇数)なので中央値 番目。中央値を除いた下位 個・上位 個それぞれの中央値が 。四分位範囲 。外れ値の境界を計算して、範囲外の値を探す。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 個(奇数)のデータ。中央値 は真ん中、 番目の

は「中央値を除いた下半分・上半分の中央値」。下位 の中央値が 、上位 の中央値が 。四分位範囲は

外れ値は境界で判定する。 を超える値を探すと、 が該当する。

重要外れ値の基準 — より小さい、または より大きい値

① 中央値 個の中央は 番目の値。よって

中央値を除いた下位 の中央値 ( 番目)。上位 の中央値

③ 四分位範囲。

121520242640データ
箱ひげ図。箱は Q1=15〜Q3=24(中央値 20)。右端 40 は Q3+1.5×IQR=37.5 を超える外れ値

④ 外れ値。 境界を計算する。

より小さい値はない。 より大きい値は のみ。よって外れ値は

まとめ:奇数個のデータでは中央値を除いて上下に分け、それぞれの中央値が 。外れ値は「四分位範囲の 倍」を箱の外に足し引きした境界で判定する。IQR を超えるので外れ値。

発展 — 一歩先へ。IQR より小さい / IQR より大きい」を外れ値とみなすのは、テューキーが提案した箱ひげ図の標準ルール。 倍という係数は、正規分布ならおよそ が外れ値になるよう選ばれている。四分位数は平均・標準偏差と違い、外れ値個()に引きずられにくい“頑健な”統計量だ。

、四分位範囲 。外れ値は

別解

別解 — 箱ひげ図を描いて外れ値を目で見つける(視覚で捉えるルート)。 から箱ひげ図を描く。箱は から (四分位範囲 )、中央の仕切りが

外れ値の“ひげの限界”を計算して線を引く。上限は 、下限は

データを箱ひげ図の上に点で置くと、 から までは限界 の内側に収まる。だが だけが上限 を超えて、ひげの外にぽつんと離れる。これが外れ値だ。

以外の値は とまとまっているのに、 だけ飛び離れている。数値で境界を計算する本解と同じだが、箱ひげ図にすると「 が集団から浮いている」ことが一目で分かる。四分位範囲という基準は、箱から箱の 倍だけ離れたら“外れ”とみなす、統計の標準的なルールだ。

ポイント

  • 、下位・上位の中央値で 、四分位範囲
  • 外れ値の上限 を超える が外れ値。

よくある間違い

  • 個(奇数)で を求めるとき、中央値 を下半分・上半分に含めてしまう(除く)。
  • 四分位範囲を とする(正しくは )。
  • 外れ値の境界 の計算を誤る。