数学I / データの分析
四分位数・四分位範囲と外れ値
問題
次の 個のデータ(小さい順)がある。
第 四分位数 、第 四分位数 、第 四分位数 、四分位範囲を求めよ。また、「 より小さい値、または より大きい値」を外れ値とするとき、外れ値をすべて求めよ。
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個の中央値は 番目。それを除いた下半分・上半分それぞれの中央値が 。四分位範囲 。外れ値の境界 (四分位範囲)と (四分位範囲)を計算する。
解答・解説
方針
個(奇数)なので中央値 は 番目。中央値を除いた下位 個・上位 個それぞれの中央値が 。四分位範囲 。外れ値の境界を計算して、範囲外の値を探す。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 個(奇数)のデータ。中央値 は真ん中、 番目の 。
は「中央値を除いた下半分・上半分の中央値」。下位 個 の中央値が 、上位 個 の中央値が 。四分位範囲は 。
外れ値は境界で判定する。 を超える値を探すと、 が該当する。
① 中央値 。 個の中央は 番目の値。よって 。
② と 。 中央値を除いた下位 個 の中央値 ( 番目)。上位 個 の中央値 。
③ 四分位範囲。
④ 外れ値。 境界を計算する。
より小さい値はない。 より大きい値は のみ。よって外れ値は 。
まとめ:奇数個のデータでは中央値を除いて上下に分け、それぞれの中央値が 。外れ値は「四分位範囲の 倍」を箱の外に足し引きした境界で判定する。 は IQR を超えるので外れ値。
発展 — 一歩先へ。 「IQR より小さい / IQR より大きい」を外れ値とみなすのは、テューキーが提案した箱ひげ図の標準ルール。 倍という係数は、正規分布ならおよそ が外れ値になるよう選ばれている。四分位数は平均・標準偏差と違い、外れ値個()に引きずられにくい“頑健な”統計量だ。
、四分位範囲 。外れ値は
別解
別解 — 箱ひげ図を描いて外れ値を目で見つける(視覚で捉えるルート)。 から箱ひげ図を描く。箱は から (四分位範囲 )、中央の仕切りが 。
外れ値の“ひげの限界”を計算して線を引く。上限は 、下限は 。
データを箱ひげ図の上に点で置くと、 から までは限界 の内側に収まる。だが だけが上限 を超えて、ひげの外にぽつんと離れる。これが外れ値だ。
以外の値は とまとまっているのに、 だけ飛び離れている。数値で境界を計算する本解と同じだが、箱ひげ図にすると「 が集団から浮いている」ことが一目で分かる。四分位範囲という基準は、箱から箱の 倍だけ離れたら“外れ”とみなす、統計の標準的なルールだ。
ポイント
- 、下位・上位の中央値で 、四分位範囲 。
- 外れ値の上限 を超える が外れ値。
よくある間違い
- 個(奇数)で を求めるとき、中央値 を下半分・上半分に含めてしまう(除く)。
- 四分位範囲を とする(正しくは )。
- 外れ値の境界 の計算を誤る。