入試過去問 / 京都大学 2026年度 数学(理系)
第6問 3枚の札の最大の番号の期待値
出典京都大学 令和8年度 一般選抜 数学(理系) 第6問
問題文は京都大学が公表した試験問題からの引用です。解答・解説はtelvia演習ラボが作成したもので、京都大学が公表したものではありません。
問題
は 以上の整数とする. から までの番号が書かれた 枚の札が袋に入っている.ただし,同じ番号が書かれた札はないとする.この袋から 枚の札を同時に取り出し,一番大きな番号を とする. の期待値を求めよ.
(35 点)
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一番大きい番号が になるのは、ほかの2枚がどこから取り出されたときか。 を掛けた形は二項係数の1つにまとめられないか。
解答・解説
方針
を求め、 と直して、二項係数の和の公式 を使う。
解答
⓪ 発想(どう考え始めるか) となるのは、 の札を取り出し、残りの2枚を より小さい番号から取り出すときだ。確率を の式で書き、 を足していく。その和は二項係数の和の公式でまとまる形に直せる。
① の分布。 枚の取り出し方は全部で 通り。()となるのは、 の札と、 から の中の 枚を取り出す 通りである。
② を掛けた形を整える。
③ 二項係数の和。
を から まで足すと、隣り合う項が消えてこの式になる()。
④ 期待値。
たとえば なら、取り出し方は1通りで となり、 と一致する。
まとめ:一番大きい番号が になる取り出し方を数え、 と直して、二項係数の和の公式でまとめた。
発展。 枚から 枚取り出したときの最大の番号の期待値は、同じ計算で になる。 なら (1枚の番号の平均)、 なら で、どちらも当然の値と合う。
別解
別解:取り出さなかった札の「すき間」の対称性を使う。 取り出した3枚を小さい順に並べると、取り出さなかった 枚は「1枚目より小さい」「1枚目と2枚目のあいだ」「2枚目と3枚目のあいだ」「3枚目より大きい」の4つのすき間に分かれる。すき間の枚数を とすると で、逆に 以上の整数の組 を1つ決めると、取り出し方がちょうど1つ決まる。
どの取り出し方も同じ確率なので、どの組 も同じ確率で起こる。組の中で4つの数の順番を入れかえても同じ確率なので、 の期待値はすべて等しい。和が だから、どれも である。最大の番号は なので
和の公式を使わずに、対称性だけで答えが出る。
ポイント
- の札と、 以下から2枚。確率は 。
- 。
- で和がまとまる。
よくある間違い
- を とし、 の札自身を残り2枚の候補に入れてしまう。
- 和 を としてしまう。正しくは 。
- 期待値を1枚取り出すときの平均 と混同する。3枚取り出すと、最大の番号は大きいほうへ寄る。